全米で深刻な社会問題となっているアルコール中毒の増加を背景に、妻のアルコール中毒という障害を乗り越えて、本物の愛を勝ち取ろうとする夫婦の姿を描いたラブ・ストーリー。監督は「僕の美しい人だから」のルイス・マンドーキ。脚本は「レインマン」のロナルド・バスとアル・フランケンの共同。製作は「フライド・グリーン・トマト」のジョン・アヴェントと、彼とコンビのジョーダン・カーナー。エグゼクティヴ・プロデューサーは、バス・フランケン、サイモン・マスロウ。撮影はラヨシュ・コルタイ、音楽は「ダメージ」のズビグニエフ・プレイスネルで、パーシー・スレッジの同名ヒット曲を主題歌に使用。主演は「愛と死の間で」のアンディ・ガルシアと「めぐり逢えたら」のメグ・ライアン。共演は本作がデビューの子役ティナ・マジョリーノ、「ジョイ・ラック・クラブ」のローレン・トムほか。
男が女を愛する時評論(6)
ラブコメの女王メグ・ライアンが出てる作品だから、きっと楽しーいやつだと思ったら、個人的には、かなりヘビーな内容だと思った。
一つの家庭を切り取ってみると、一見幸せそうなのに、妻にも夫にもその子どもたちにもそれぞれの悩みがあり、幸せだからと言って、相手が同じように思っているかは分からない。みんな一緒にいるけど、どこかしら孤独や悲壮感に苛まれているかもしれない。
作品は、それぞれに気持ちが向いてしまって、見ているほうは感情の焦点が合わない。ちょっと疲れてしまった。でもすごく考えさせられた。
終始、アンディ・ガルシアのあの目で見つめられたかった。