スパイアクションの金字塔「007」シリーズの第1作で、ショーン・コネリーが自身の当たり役であるジェームズ・ボンドを初めて演じた記念碑的作品。イアン・フレミングによる原作小説のシリーズ第6作を基に、イギリスの敏腕諜報員ジェームズ・ボンドと天才科学者ノオ博士の戦いを描く。ロケットを妨害する怪電波を調査していたイギリスの諜報員が、ジャマイカで何者かに殺害された。捜査のため現地へ派遣されたボンドは、殺された諜報員が科学者ノオ博士について調べていた事実を突き止め、ノオ博士が所有する島へ向かう。日本初公開時のタイトルは「007は殺しの番号」。
007は殺しの番号評論(20)
子供の頃から007を観る機会が無かったが、
新作に合わせて全作観てみようと思い立ち。
時代背景含めて古臭さは否めないが、
見せ方や設定などはしっかりしていて、
想像以上に楽しめた。
近年よくあるスパイ映画と比べると、
至極普通に殴って敵を倒す程度のアクション。
潜入もシンプルで物足りなさは否めないが、
緊張感もあり今でも充分な見応え。
60年以上も昔の映画とは思えない演出と、
ジェームズ・ボンドという存在が格好良く、
画面越しでもフェロモンを感じれるのは凄い。
出会う女性と片っ端から良い仲になるのも、
M:Iシリーズ等とは違い、お約束で面白い。
ショーン・コネリーがとにかく魅力的。
現代から観ると色々と突っ込み所は満載だが、
今とは違う情報量の中でのこのストーリー設定は、
当時としては画期的だったはず。
続編、新作に期待。
髪もフサフサで身のこなしも軽いショーン・コネリーのボンドはかっこいい。
ハードボイルドだ。
ボンドがMI6の本部で秘書に軽くちょっかいを出した後、上司のMと打ち合わせをして、今回使う武器を渡される。調査のために現地に行って危険な美女と戯れた後で、敵の本部に乗り込む。そして最後には一緒に危険を乗り越えた地元の美女と漂流する。有名な主題曲と共に諜報員という職業の役柄とボンドの性格もここで決定され、その後も数十年間続く物語の基本の展開を確立した画期的第一作。
現代からすると映像や美術が質が低かったりもするしたいして派手な活劇でもないけれど、当時としては画期的だし娯楽として今でも楽しめる水準。