スターを夢見る無名の3人組のロックバンドが、偶然からラジオ局を占拠してしまう騒動を描いたコメディ。監督は「ヘザース
ベロニカの熱い日」「ハドソン・ホーク」のマイケル・レーマン。脚本は26歳の新鋭で、これが初のメジャー作品となるリッチ・ウィルクスのオリジナル。製作は「プロブレム・チャイルド
うわさの問題児」のロバート・シモンズと「サンドロット
僕らがいた夏」のマーク・バーグ。撮影は「妹の恋人」のジョン・シュワルツマン、美術は「恋はデ・ジャブ」のデイヴィッド・ニコルズ。音楽はオリジナル・スコアをカーター・バーウェルが書き、ロック雑誌の編集者出身のロン・フレンドの音楽監修の下、ホワイト・ゾンビ(特別出演で演奏も)、モーターヘッド、アンスラックスら西海岸を代表するハードロック/ヘヴィメタル・バンドのヒット曲全18曲が全編に流れる。主演は「原始のマン」「青春の輝き」のブレンダン・フレイザー、「イン・ザ・スープ」のスティーヴ・ブシェーミ、「コーンヘッズ」のアダム・サンドラー。共演は「青春の輝き」でもフレイザーの恋人役を演じたエイミー・ロケイン、「ボビー・フィッシャーを探して」のジョー・マンティーニャ、「ファンダンゴ」のジャド・ネルソンほか。モーターヘッドのレミーら、ロック・ミュージャンが大挙カメオ出演している。
ハードロック・ハイジャック評論(2)
ストーリー: 70
キャスト: 75
演出: 70
ビジュアル: 70
音楽: 70
登場人物がいきなりどうしようもない馬鹿丸出しだし、物語も同様に馬鹿だし、その他の登場人物も犯罪現場にいるとは思えないほど明るくて、学園祭の悪乗りのような状況。そんな中に一部まともだけど憎たらしい大人がいて、彼らとの対比がおかしく描かれる。面白さだけを狙ったただの無意味な行動ではなくて、本人たちはロックスターを目指して大真面目でやっているから、おかしくも微笑ましく眺めていられる。憎めない彼らの行動に、どんなに物語が非現実的でもこれは普通に楽しく見られた。
前半はダグ・ビーチ(マイケル・リチャーズ)というアラブ系の局員が面白い。そのうちドタバタとなり、徐々にテンションも下がってしまう。不可能な要求をすべて揃えてくるなんて展開もだめだし、テープを持ってくるなんてのも・・・イマイチ。ブシェミが普通に見えるところも。
最後のライブと、刑務所に入ってライブするところは良かった。