保守的な社会に反発する若者たちの恋と友情を描き、主演を務めたケビン・ベーコンの出世作となった青春ドラマ。ユタ州の田舎町ボーモント。シカゴから引っ越してきた高校生レンは、この町では公序良俗の名のもとにロックもダンスも禁止されていることを知り困惑する。そんな中、牧師の娘エリエルに恋心を抱いたレンは、彼女のボーイフレンドである不良グループのリーダー、チャックから目をつけられてしまう。やがて保守的な大人たちに立ち向かうことを決意したレンは、仲間たちとダンスパーティを企画するが……。監督は「愛と喝采の日々」のハーバート・ロス。ケニー・ロギンスによる主題歌「フットルース」も世界的ヒットを記録した。
フットルース評論(19)
やはりこの年齢になるとケビンさんの若者たちよりもジョン・リスゴー氏の熱演に目を見張ります
過去の悲しい出来事から二度と悲しみを繰り返さぬように大人は護る
「ラビット・ホール」にも出演していたリスゴー氏の妻役ダイアン・ウィーストは悲しみを小石にしている
そんな二人の繊細なやり取りがこの映画を暖かなものに変え護られている若者たちはエネルギーを爆発させている
どうしたら若者たちを護れるの?
信じて手放すことなのかも…
とても怖いけどもうカゴの中には入れていてはいけないのだろうな。
ストーリー: 60
キャスト: 65
演出: 60
ビジュアル: 65
音楽: 75
アメリカといえば自由の国。日本人はそんな印象をついつい思い浮かべてしまうが、実はキリスト教に基づく保守的な価値観や考えを持つ人々はいまだに多い。
中西部の郊外をドライブすると道路沿いにはコンビニよりもたくさんの教会があちこちに並んでいて、毎週日曜日にはそれらに周囲から大勢の人々が家族連れで早起きしてやってくる。この映画のように音楽や踊りを禁止するようなことが実際にあったのかどうかわからない。それでも一般の日本人からすると理解に苦しむような超保守的な考えかたをして社会の規律を決めてしまう人々が、普通にアメリカにもいるのは十分に有り得る。数千年前に神がこの世を作り、そこから地球の歴史は始まったという創世記を教えられて、本気でそれを信じている人すらたくさんいるのである。そのような背景を理解しているとよりこの映画を楽しめるかもしれない。
そのような保守的な人々の価値観に合わないよそ者が新しいことを始めようとすれば、当然のごとく田舎町に軋轢を生むのである。地元の人々にしてみればよそ者はまるで秩序の破壊者のように思えるのであろう。だから歌や踊りという自分の好きなことをやりたいというたったそれだけの自由を得るには、彼らに逆らい自ら自由を勝ち取るという行動を起こさなければならない。
そして反発を受けながら少しずつ理解を得るというひねりなしの王道な物語である。必然性もなくいきなり踊りながらセリフを歌う不自然なこともない。だが練習やらダンスパーティやらであちこちに歌や踊りが散りばめられていて、これらが映画の見せ場。時代を感じる音楽や踊りだが、懐かしさを感じながら音楽を楽しむのもいいだろう。
街を変えるって話
シンプルな話やけど
恋愛、家族、過去を乗り越える勇気
とかもあって深く考えずに見れて良かった
デニー・ウィリアムズの "Let's Hear It For The Boy”が好きだ。
保守的な田舎町。ダンスも禁止。高校生たちの奮闘。大人の葛藤。
そうそう。あの頃は、あんなに飛び跳ねられたし、なにかと戦ってたわ。
と思いつつ観るも、親目線になってまう。親も子も、お互い信じることが大切だ。
ラストはいいね。ノリノリだ。