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ポカホンタス評論(11)
まるで、男のための「プリンセスもの」のように見えた。
(メル・ギブソンが声をやっているからか笑???)
最近のプリンセスもののパターンは、何かに束縛されたプリンセスが解放されるお話。
・・・がしかし、この映画、解放されているのは、むしろジョン・スミスのほうじゃね?と思った。
映画の序盤は、「外の世界へ出たいポカホンタス」が演出されるのだが、途中からその辺の設定がどうでも良くなってきて、中盤以降は、「クソ俗な社会から出たいジョン・スミス」の方が演出が濃い気がした。
劇中、ポカホンタスはジョン・スミスに対して、
「俗社会、既成概念にがんじがらめにされているのはむしろあんただぜ、ジョン・スミス。」と言わんばかりのミュージカル説教(笑)しますし・・・(笑)
「男は冒険を求めているんだ!」というメッセージがむしろ濃い気がする。
だって、ポカホンタスがすげー自由なんだもの。
この映画は、彼女を束縛するもの、の描写が弱い・・・というか、元々が自由なインディアンには合わないよね、その設定。
これ別に貶してるわけじゃなくて、インディアンの楽園であるアメリカ大陸の描写が美しいってだけの話。映画はとっても面白いです。
改めて見ても好き。
ディズニーには女性が主人公なものがいくつかあるけれど、プリンセスなだけの人には魅力を感じない。
自分の力で道を見つけて、立ち向かっていく、葛藤の中でも前に進んでいく人が好き。
ポカホンタスはその代表だなと思う。
絵も、歌も、素晴らしい。
なんともベタな展開。ハチドリやアライグマを楽しいキャラに設定して、子供にわかりやすいような展開である。結局、スミスを見送るだけで終わってしまうポカホンタス。こういう選択をしたのは理解できるのだろうか。
アナと雪の女王が盛り上がっているので、なつかしのディズニーを一つ鑑賞。
アバター、でした。
いや、どちらかというとアバターは地球の歴史なんだなあという感じでしょうか。
私欲のために、未開の地に踏み入るイギリス人と、荒らされたネイティブアメリカンの闘い、には至らず、スミスとポカホンタスは結ばれる、けれどもそれぞれの地に戻っていく、というお話。
音楽は確かにそこそこ良かったし、平和主義でハッピーエンド、いや、ややバットエンド?な、まあそれでもいつものディズニーです。
神経質な問題を無視すれば綺麗な話だし、その辺の裏腹なところがちょっと興味深い。
まあでも80分だし、表面だけうまく書ききった、という感じです。
ココタスの死、軽すぎない…?
ミーコ、ハチドリが可愛かった。