死期の迫った偏屈な男と彼を看取る家族や友人たちの交流をユーモアを交えながら描き、2004年・第76回アカデミー賞で外国語映画賞を受賞したヒューマンドラマ。ロンドンで暮らす証券ディーラーのセバスチャンは、父レミが病に倒れたとの知らせを受け、婚約者を連れて故郷のカナダを訪れる。大学で歴史学を教える父は享楽主義者で女癖が悪く、15年前に両親が別れてからはすっかり疎遠になっていた。最新設備の揃うアメリカの病院へ父を連れて行き検査を受けさせると、末期がんであることが判明。毒舌のやまない父に反発するセバスチャンだったが、母に頼まれ、父の“幸せな最期”を演出することを決意する。監督・脚本は「アメリカ帝国の滅亡」「モントリオールのジーザス」のドゥニ・アルカン。
みなさん、さようなら(2003)評論(5)
父親と息子の話にしては息子に魅力がなさすぎる。父親のためを思って病室を変えたり友人を呼んだりするのだが、基本的には金で何とかしている。ヘロインまで調達するってこれ良いのか?父親と仲違いしていたはずなのにいつから気持ちが変化したのか分からないままだった。
モントリオールということでみんなフランス語だったのが印象的だった。
自分勝手に生きて来た死期が迫った主人公。不仲だった仕事人間の息子は、父親の最期に向けて、彼の生活を演出します。
不仲だった息子が何でそこまでやるかなって思ったけど、父親を愛していたのでしょうか。息子の演出で、父親は色々な人と幸せな関係を築くことができます。
大学の教員だった主人公は「死ぬ意味を見つけなきゃ」と死を受け入れることが出来ません。教養がある分、理屈を考えます。
でも、意味があるないではないんですよね、生まれ死ぬことは。「それが、人生」なんですね。
ひどい映画でした。 父親の終末医療に むすこが献身的に関わっていく はなしですが、 感動する部分が皆無でした。 感動的な映画との宣伝文句に騙されました。
父が重態になったためかけつけた息子と婚約者。カナダの病院では十分な設備がないのでアメリカの病院へと転院させようとするが、友達がいないと言って断る父。行政の補助金が満足に受けられない病院という社会問題もこっそり提起しているような雰囲気だ。せめてもの親孝行の気持ちで、金にまかせて病院を快適にしようと試みる息子。
いきなり9・11の映像・・・タイトルのバーバリアンがこんなところで意味をなしてくる。戦争や侵略者についてのウンチク、侵略者としての麻薬の売人など、タイトルの意味も色々と考えさせられる。しかし、お涙頂戴モノにしなかった手法のため、静かに終わりすぎ。あまり良さがわからなかった。