パンドラの箱
プロット
ドイツ
01月01日 1900 台灣上映
魍魎の匣
プロット
日本
12月22日 2007 台灣上映
パンドラ
プロット
アメリカ
10月26日 1951 台灣上映
パンドラ ザ・イエロー・モンキー PUNCH DRUNKARD TOUR THE MOVIE
プロット
日本
09月28日 2013 台灣上映
ぼのぼの クモモの木のこと
プロット
日本
08月10日 2002 台灣上映
ぼのぼの
プロット
日本
11月13日 1993 台灣上映
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パンドラの匣評論(14)
作家の川上未映子さんについては、役回りこそ好きであれ、しかしながら中途半端な演技には嫌悪感を感じました。
を題材にしたものとは明らかに違う
(本作では、『健康道場』の名称)
それは死に接する悲しさがウリだった
(その世界はその世界で好きなのですが)
しかし本作は死や、病気がすぐそばにあるのに、
明るい、かたくなな前向きさ、日なたに向かっていく
活力あるポップの表現
これが、太宰治の『軽み』らしい。
小説が映画の原作なのでコトバが重要で
力を持つのはあたりまえだが
これほど、コトバや音にこだわった映画は始めて
文章のうつくしさ、音の響きの綺麗さを
ジャズと合わせて耳に届ける
ナレーションによる音とコトバ
韻を踏むセリフ、あいさつの繰り返しの効果
あるいは、急展開する押入れでの
コトバの氾濫と、音楽のテンポアップ
動揺、期待が表現された部分は
全編のなかでも異彩を放ち印象に残った。
配役は
なよっと見えて気概ある骨太さを好演し
新しい男にふさわしい 染谷将太
小悪魔風予測不能、まわりを元気にする茶目っ気ある 仲里依紗
クールなモダンボーイ 窪塚洋介
おんなっぷりと心に強く芯のあるアネゴ肌 川上未映子
他にも、チャーミングな魅力ある健康道場の面々、適材適所好適
なぞを残すは匣の外の黒子
それから、付け加えたいのが、
ポスターと、チラシ、宣伝材のアートの美しさ
紙質を吟味するのは、当たり前で
緑青色グラデーションの出し方、切り替え、配置のバランスが絶妙
今年一番、きれいなポスター、チラシだ。
映画予告も、本編と同じ、コトバが韻を踏む醍醐味
早いカット割りと、映像の不思議さ。
本編を見に行きたくなる
派手な映像でなくても人を惹きつける好例。
コトバ、音、美術、役者、映像すべてに凝り
独特の世界観をみせてくれた優秀作品です。
太宰治の原作のフレーズをアフレコしながら、物語は展開し、
心地好い名文と心地好い音楽が響きます。
そもそもこの小説は、主人公ひばりが友人つくしに書いた手紙という形式で話は展開していきます。
それを見事に映像化しています。
映画が小説に寄り添い、とても良い効果を発揮した作品だと思います。
そして、キャスティングが素晴らしい味を出しています。
どの役もハマっていて、作品の世界へ引き込まれて行きます。
芥川賞作家・川上未映子さんも(あまり台詞はないから成り立った今回の役柄かもしれないけれど)スクリーン負けしない女優っぷりでした。
凛とした佇まいは強く、儚く、美しく。
良い作品でした。
秋のひと時に是非この映画、オススメします。
2009年の今、映像化しても全く色褪ることの無い、太宰治の原作の素晴らしさに改めて感動致しました。
P.S:もしかしたら太宰治の熱烈なファンは映像化は厭なのかもしれない。
僕は映画と小説は別物と捉えているので違和感無く観れました。