マイライフ、ママライフ
プロット
日本
09月14日 2021 台灣上映
マイライフ・アズ・ア・ドッグ
プロット
スウェーデン
12月24日 1985 台灣上映
ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語
プロット
アメリカ
06月12日 2020 台灣上映
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マイレージ、マイライフ評論(20)
人生の目的はマイレージを貯めることと割り切っており、深く物事を考えないタイプだった。
同じようなスタイルの女性と知り合い、女性新入社員の研修、妹の結婚式などを通じて、何のために生きているのかを自ら問いかけることに。
多分、このままだと思う。
ライアンビンガムはデキる男。独身貴族。クールな解雇宣告人。
映画中でビンガムの講演ネタの一部が聞けるが、モノ持ちになるな、という教訓だった。
キャリーバックひとつで身軽に全米を飛び回り、何百もの人々に解雇を言い渡す彼にとって、結婚も家庭もお荷物に他ならない。
それが主人公の人物像の前提としてある。
ところが、新人のナタリー(アナケンドリック)とコンビを組んで仕事をこなし、プライベートではアレックス(ヴェラファーミガ)とのアバンチュールを楽しみ、妹と妹婿の婚前ブルーに気を揉んで、それらの、ひとまとまりの山場を抜けると、自分自身が至上としてきた身軽さや、価値を信じてきたマイルに空しさを感じてしまう。それが映画の骨子。
アレックスにフラれ、傷心にうちひしがれている空の上で、1,000万マイルを達成し、機長から直々に「あなたは最も若い達成者だ」と祝福され、No,7(7人目)のプライベートカードを渡される。何度も夢見てきた瞬間なのに、彼をとらえるのは喜びとは違う感慨だった。
原題Up in the Air。
空を飛び回る話なので、エアリアルショットが多い。
タイトルロールからスタイリッシュ、人物もおしゃれ。とりわけジョージクルーニーの超スマートな保安検査通過は瞠目のかっこよさだった。
記憶に残っている映画です。
因みにすっかり売れっ子になったアナケンドリックを、この映画で初めて見た。
繰り返し思い出すシーンがある。
といって特異なシーンではない。本筋にも関係がない。伏線でもなく、何故、挿入されたのか後々になって不思議に思う、そういうシーンだった。
主人公とキャビンクルーとのやりとり。
飲み物を運んできたクルーが「Do You Want The Can Sir?」と尋ねる。それがcanとsirが繋がって「あなたは癌(Cancer)を望むか?」と聞こえる。ビンガムは怪訝に聞き返す。クルーはソーダ缶を見せながら「The Can Sir?」と言い、会話がまとまる、そういうシーンだった。
理由もなく、思い出す。
多くの人は生きる上で何かに根ざしている。
人、地域、仕事などとの関係性で自分の輪郭を作っている。
しかし主人公ライアンは、人と深く長く関係性を築かず、家にもあまり帰らず、必殺仕事人というわけでもなく。
up in the air=上空に いる時間が好きな
up in the air=宙に浮いている 中年男性。
これまではそんな自分の生き方に満足していた。その生き方を象徴する証、マイルを貯めることに誇りを持っていた。
自分の仕事の意義のゆらぎや、妹の結婚や信じた人の嘘による他人への価値観のゆらぎ。
様々なゆらぎを経験した終盤では、あんなに気に入っていた生活が、少し色あせて見えた。そして、使わずに貯めてきた大切なマイルを、世界一周プレゼントに使ってあげる。辞めていったあの子の再就職をフォローしてあげる。彼なりに他人との関係を築いていました。
最後までやっぱりup in the airだけど、ライアンはとても魅力的でした。
一人で生きている人の、孤独や哀愁、そして魅力を、スタイリッシュに描いた作品でした。
ライアンは家庭や家を持たない身軽な人間。それはまるで自身の荷造りのルーティンのように無駄の無い効率的な生き方。しかし、アレックスやナタリーとの出会いや、妹の結婚式での出来事が、彼の考え方に変化をもたらします。
自分の人生の荷物は軽いに越したことは無い。彼はそんな考えの持ち主でしたが、人のぬくもりや心の支えとなってくれる人の存在の大きさに気付く事ができた。同時に自分の人生に寂しさも感じた。
自分の仕事に自信を持ち、仕事が生き甲斐でもあった。彼の場合、その指標がマイルであり、それが原動力となっていた。
目標があり、そこに向かって進む事は大事な事だし、目標の為に頑張る人はみんな輝いている。だから機内で1000万マイル達成の祝福を受けた時にライアンの充実感溢れる表情が見られなかったのは残念です。しかし、それは彼が様々な生き方の意味を理解し受け入れた証でもあるのだと感じました。
ラストで解雇宣告を受けた人達の映像が再度流れます。「妻に何と言えば、、、」「子供に合わせる顔が、、、」彼らにとって家族や家は重たい荷物であるが、同時に生きる活力にもなっている事が伝わってきます。
独身で身軽な生き方、家庭を持ち、そこに根を張る生き方、どれが正しいとかではなく、色んな生き方を理解した上で自分はどうしたいか。そんな事を考えさせられました。