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イヴの時間 劇場版評論(20)
ドリ系が叩かれてたけど、実際にあんなに発達したAIで接せられたら、情も湧いてくるような気がするけど…。
人間とロボットの関係性における問題点としてよく示されるのが、ロボットの高性能化によって人間とロボットとの境界が曖昧になる点だ。おなじアニメーション作品であれば、攻殻機動隊などは一貫してそうしたテーマを描き続けている。
しかし重要なのは、人間とロボットの境界がどれだけ曖昧になれど、同一にならない、越えられない壁が存在する。それは視覚的な要素であったり、行動的な要素であったり、能力的な要素など、作品内でまちまちだが、いずれにせよ人間とロボットとを分ける決定的な何かが存在する。両者の距離が近づくほどに、その何かは実体を持って感じられ、もどかしさや葛藤の要因となり、作品のテーマとなるのである。例えば攻殻機動隊であれば、それはゴーストの存在であり、言い換えるなら精神的な要素となるだろう。
しかし、この作品で描かれる人間とロボット(作品内ではアンドロイド)の境界はどうだろうか。イヴの時間の中では、旧型のロボットを除けば、人間とロボットの境界を私は感じる事が出来なかった。姿形も、動きも、性能も、精神的な面でも、体内こそ機械であれど、通常の関係においてはアンドロイドは人間と同じように見えた。人間と変わりのない恋愛感情までも持ち合わせているのである。それは明確な個性が無ければ不可能な事だ。
これは、これまで描かれてきた人間とロボットとの関係性の根底を覆してしまう乱暴な設定であると感じてしまう。境界があるからこそ、差があるからこそ、関係性の中でジレンマが生まれるはずなのに、それが全く無いのであれば、そこにジレンマや葛藤などは生まれなくなる。そもそもなぜロボットが人間に服従しているのかさえ疑問に思えてくる。ロボット三原則など、ロボットに明確な個性と意志が生まれればいかようにでも撤回できるはずだからだ。
こうした点において、私は終始疑問を感じずにはいられなかった。仮に頭上のリングと特徴的な会話があったとしても、ぞんざいに奴隷のように扱うことは難しい。ほとんどが人間と同じように見える以上、感情的な抑制がかかるからだ。さらにそこに精神的にも個性が存在するのであれば、ドリ系など生まれて当然である。
現実的にこのようなロボットを作るのは難しい。皮膚の状態・髪質・声・細かな動作、それら全てを個性を伴った状態で完全に違和感なく製造するのはどれほど科学が発達しようと困難なはずだ。そして仮にそうしたロボットが誕生した場合、それはもうロボットなどではなく、一つの生命体である。
このように、この映画はいくつかの点であまりに現実離れしすぎているし、加えて人間とロボットの関係性の描写もいささか乱暴なものである。終始感じられるこうした不自然さから、私はこの映画を楽しむことが出来なかった。
アンドロイドと人間の関係性ははっきりしているが、使っている道具が需要に合わせていくのは当然の事である。
主人公の音楽アンドロイドに対する不安や友人の喋れなくなったアンドロイドに対する思いも含めて、優しく解決していってくれる。
過剰に馴れ合う程でない関係性は観ていてホッとする。
ストーリー的に新しい感じはないが、角度のある画はしゃれた感じ。
さらっと流し観ると良いイメージで観られる作品と思う。
しかし、アンドロイド=奴隷のように感じてしまい、主人より能力のあるアンドロイド達が反乱起こしそうで先々を案じてしまう。(ターミネーターみたいに(笑))
ちょっと独特なカメラワークが初見では気になるかもですが、絵のクオリティも高くて、温かい人物たちの静かだけど興味深い交流に惹きつけられる一作でした。
普段アニメを見ない人にこそ、こういうアニメもあるってのを見てほしい作品ですね。
元はインターネット配信の6話のアニメシリーズで、それを編集した劇場版。
知人が本作を大絶賛しており、気になってなってはいたけどなかなか見る機会がなかったが、「サカサマのパテマ」と一緒にレンタルし、ようやく鑑賞。
アンドロイドが実用化された近未来。高校生のリクオは、家に仕える女性型アンドロイド“サミィ”に不可解な行動データがある事に気付き、調べると、“イヴの時間”という喫茶店に辿り着く。そこには、人間とロボットを区別しないルールがあった…。
率直な感想は…
良かった!見て良かった!
“アンドロイドが実用化された近未来”“人間とロボットが共存する世界”と言うと、「攻殻機動隊」などが思い浮かび、ちょっと小難しそうかな?とも思う。
が、あくまで個人個人に焦点を当てた作りなので、取っ付き易い。
コメディ要素も多く(結構笑える)、ハートフルな作風で後味も良い。
画の素晴らしさは言うまでもなく、独特のカメラワークも印象的。
吉浦監督の才能をまじまじと感じる。
“ロボット三原則”をベースにしつつ、アンドロイドの普及に反対する委員会、作中では“ドリ系”と呼ばれるアンドロイドに依存する人間など、リアリティある社会描写も見事。
映画の核心はズバリ、人間とロボットの関係。
22世紀のネコ型ロボットならまだしも、ロボットに感情なんてある訳ない。でも密かに悲喜こもごもを抱いていたら…? その思いを、“イヴの時間”で吐露する。
サミィは何より主人のリクオを思う。その思いを知って、リクオもロボットに対する考えが変わる。(サミィは外見が美人なので健気な思いに萌えてしまう(笑))
ある事がきっかけでロボットに対して冷めた見方のリクオの同級生マサキと、その原因であるハウスロイド“テックス”のエピソードは一番の泣かせ所。
突然の珍客の完全なロボット“カトラン”や、その他“イヴの時間”に集うロボットたち…ウェイトレスのナギが、明るく温かく見守る。(彼女にも、ロボットとのある過去が…)
このままロボットが普及し続けたら、必ずぶち当たる課題。
ロボットはただの人間の為の道具?
友達? パートナー?
映画の中で描かれている事は、そう遠い未来の事でもないかもしれない。