シークレット・ジョブ
プロット
韓国
07月24日 2020 台灣上映
シークレット ウインドウ
プロット
アメリカ
10月23日 2004 台灣上映
オフィシャル・シークレット
プロット
イギリス・アメリカ合作
08月28日 2020 台灣上映
シークレット・デイ
プロット
アメリカ
01月06日 2018 台灣上映
シークレット・ガーデン
プロット
イギリス
09月30日 2022 台灣上映
シークレット・サンシャイン
プロット
韓国
06月07日 2008 台灣上映
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シークレット(2010)評論(8)
裏社会の大物の弟であるヤクザが殺され、その犯人が実は自分の妻なのでは?と疑う刑事の話。
聞いての通り、さして珍しい筋立てでも無ければ大スケールの物語でもない。だがサスペンスの引っ張り方が巧みで、ダレることなく最後まで観られる。
主人公は妻が犯人だと思い込み(なぜか妻は夫に真相を話してくれない)、あろうことか妻に繋がる証拠を次々と隠滅していく。
このパターンで常套なのは、主人公の行動を疑う人物の存在だろう。実際、主人公と仲違いしている同僚刑事が彼を疑ってかかる。
だがこの映画では更に面白いひとヒネリが加えられる。殺されたチンピラの兄——つまり前述の裏社会の大物・通称“ジャッカル”が事件捜査に乗り出すのだ。
フツーの刑事以上にキレ者で裏事情にも通じるジャッカルは、確実に主人公の妻を追い詰めてゆく……目的が“逮捕”でないのは明白です。うーん、怖い。
更には事件の真相を知る“ピエロ”と名乗る謎の人物が、妻に繋がる証拠をネタに主人公を強請(ゆすり)にかけ始め、事態はますます混乱してゆく……。
映画のタイトル通り、事件の鍵を握るのは登場人物らが抱える秘密。
妻は本当に人を殺したのか。
そもそもなぜ、夫に隠れてヤクザに会っていたのか。
また、ジャッカルの目的は本当に私怨を晴らす事だけなのか。
主人公とその愛人が妻に対して隠している秘密とは。
各登場人物が抱える秘密がひとつひとつ解き明かされる度、事件の全貌が少しずつ明らかになってゆく感覚が気持ちいい。サスペンスとしての吸引力も最後の最後まで持続され、「成程そう締めるか」とニヤリ。
けど、主人公に危機が迫った時に必ずT・スコット監督作品か『CSI』みたいな編集(短いカットを繋いだりフラッシュが焚かれたり)になるのは……。緊張感を高めたいのは分かるが、編集がヤカマシ過ぎて何が起こっているかよく分からん(笑)。
また、主人公と妻の不和の原因となった一人娘が、夫婦にとっていかに大切な存在なのか、そこの描写が薄いのは非常に残念。
あとは謎の人物“ピエロ”の正体。こいつは傑作サスペンス『ユージュアル・サスペクツ』の“カイザー・ソゼ”みたいな重要なドンデン返し要素なんだが……途中で正体分かっちゃいました。サスペンスを観慣れてる人間なら割と簡単に見当が付くかな?
だが、なかなかどうして侮れない出来。観て損ナシ!の佳作ですよ。
<2010/10/30観賞>
※ 鑑賞直後のメモから
『チェイサー』は面白かったものの、まさか年間ベスト10に入る程とは…。
『シークレット』は、その『チェイサー』のスタッフが再結集した刑事ドラマ。
相変わらず『チェイサー』同様に、「警察は一体何をしているんだ!」状態。
ヤクザも同様に、「こいつら馬鹿じゃないの!」状態。
更に、この夫婦が輪を掛けた馬鹿夫婦。
周りをウロウロする脇役が、割と面白いから。話はそこそこ面白いんだけどねえ。
そしてエンディングへ。
ひょっとして大ドンデン返しを狙っていたのか?
いや何だか最後は、「もう良いよ!」…って感じでしたけどね。
多分、監督は「決まった!」とばかりに。ニッコリと微笑んでいるかも。
2010年9月6日 シネマスクエアとうきゅう