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テーラー 人生の仕立て屋評論(20)
特段人生も仕立ててないし、人生大逆転もしていない。
ただ彼は、誰かの笑顔の為にその人に似合うドレスやリクエストする服を仕立てまくっている。だから映画の途中で「仕立てている!同じだ!」と真剣な眼差しで、愛するお父さんに歯向い、「お葬式に着るスーツ」じゃなくて、必ず皆が笑顔で着るし、届けてあげられる移動式のウエディングドレス専門のテーラーになりました、という純粋で心優しい男の物語だと思いました。
その他、色々と深読みが出来るとても良い映画でした。
文学作品かよっ!っていうぐらい静かな作品。
そして始終不穏なメロディが掛かっている。
なぜかと言うと実は大人の恋愛映画なんだな。
主人公の男性が自閉症なのかなぁ?ギリいける感じ?と仕立てよりそっちが気になった。
で、結局、不倫の話しなの?
そもそも社会派要素があるという監督作品ですから、宣伝や紹介コラムにある「奇想天外」「極上の感動作」はちょっとピントはずれな気がしますが、深い余韻を残す作品でした。
極端に台詞が少ない中で、主人公ニコスの境遇と周囲をきちんと示し、ニコス役のディミトリス・イメリスの表情と仕草は、キャラクターにピタリとはまっている。見事です。
テーラーの世界だけで生きていたニコスが、店の経営難と父の病という、外からの要因で変わらざるを得なくなる。店を守るために始めた移動式テーラーも最初から上手くいくわけではなく、屋台を引く掌にマメが出来てしまう。
それでも地道に続けているうちに、ウェディングドレスいう意外なオファーを受け、そこからちょっとずつ展望が開けて…となるはずが、最後は大団円とはいかず。
いや、今のニコスなら大丈夫だとは思うけれど、もっと幸せにしてあげたいと切に願ってしまう。
そのくらいニコスが魅力的に見えて来ました。変人かもしれないけれど、正しい人だもの。
ニコス父も良かったなあ。ニコスには厳しいけれど、それは職人としてのプライドがそうさせるものだし、変わることに否定的でもニコスの腕前をきちんと評価してくれる。
近所の主婦オルガとの交流は、寡黙なニコスと母語がロシア語というオルガなので、言葉が少なくても不自然じゃない。上手い設定ですが、国際結婚が多いギリシャだからリアルなんですよね。
一つだけ、驚いたというか意外だったのは、プラトニックで終わると思った二人の仲がそうではなかったということ。
でも、そうだったから次の展開になるわけで、あれもストーリー上必要なのでしょうかね…
ただ、ニコスに懐いていて、商売の手伝いもしてくれた娘のヴィクトリアが、オルガとニコスのことを父に告げたとわかる場面は辛すぎる。
もともとギリシャ好きなので、ギリシャ語を聞きたい、ギリシャの風景を見たいと思って鑑賞しました。細かいところで「ギリシャあるある」な場面があって、それも評価を高くしてしまいます。
字幕が予告編と本編とで異なる場面があり、興味深かったです。(個人的には直訳でも良かったのではと思えた箇所なので)
映画の雰囲気は「寡黙な主人公」という点で、ギリシャっぽくないのですけどね。
いい映画でした。地味で静かな映画ですがとても好きです。