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アフターマス評論(19)
飛行機事故で妻娘を亡くし、事故の責任者である管制官を殺害してしまう実話ベースの話。アーノルド・シュワルツェネッガーが珍しくアクションなく演じ、実話ベースだけに全体的に暗く救いがない。
建設現場の現場監督ローマン・メルニックは、数カ月ぶりに帰ってくる妻と身重の娘を迎えに空港へ向かう。しかし、妻と娘が乗った飛行機が空中で衝突事故を起こしたという衝撃の事実を聞かされる。事故による生存者はゼロ。家族を奪われたローマンは航空会社に謝罪を求めるが、表面的な補償のみという航空会社の心ない対応に憤りを感じていた。事故の真相を追いつづける中で、ローマンは事故に大きく関わる1人の航空管制官の存在を知る。1年後、ローマンは名前と住所を変えた元管制官ジェイクを妻子の前で刺殺してしまう。10年の刑期を経て釈放されたローマンは墓地で元管制官の息子に銃を突きつけられてしまう。謝罪の言葉を発したローマンを少年は撃たず「何処かに消えてくれ」と言い放たれてしまう。
図らずも被害者と加害者が入れ代わってしまう葛藤を絵がアイた作品。
妻と娘を失った男がアーノルド・シュワルツェネッガー、航空会社の事務的な対応に憤っている。
この事故に大きく関わっている管制官は社会的な制裁を受け・・・。
起伏が少ないのは実話なので仕方ないのかな。
筋肉バカだと思っていたアーノルド・シュワルツェネッガーが、意外と演技力が高く、家族を失った悲しみに暮れている姿がリアリティーがあり、感情移入できた。
でもこれって、アメリカ特有の謝らない文化のせいでこうなったように見えるんだけど、その辺は、アメリカの人たちはどう思うんだろう。(史実の出来事ははロシアらしいけど)