そして、バトンは渡された

7.2/10
共20評論
類型   プロット
時長   137分
語言   日本語
地區   日本
編劇   橋本裕志
台灣上映   10月29日 2021
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そして、バトンは渡された劇情

第16回本屋大賞を受賞した瀬尾まいこの同名ベストセラー小説を、永野芽郁、田中圭、石原さとみの共演で映画化。血のつながらない親の間をリレーされ、これまで4回も名字が変わった優子。現在は料理上手な義理の父・森宮さんと2人で暮らす彼女は、将来のことや友だちのことなど様々な悩みを抱えながら、卒業式にピアノで演奏する「旅立ちの日に」を猛特訓する日々を送っていた。一方、夫を何度も変えながら自由奔放に生きる梨花は、泣き虫な娘みぃたんに精いっぱいの愛情を注いでいたが、ある日突然、娘を残して姿を消してしまう。主人公・優子を永野、血のつながらない父・森宮さんを田中、魔性の女・梨花を石原がそれぞれ演じる。監督は「こんな夜更けにバナナかよ
愛しき実話」の前田哲。

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そして、バトンは渡された評論(20)

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ネタバレ! クリックして本文を読む
ー 前半は、田中梨花(石原さとみ)の奔放過ぎる生き方に、”石原さとみさんだから、説得力があるんだよなあ・・、でも我儘だなあ。などと思いながら鑑賞していた。
だが、前半の所々に”キーワード”が隠されていたとは・・。
幼いみぃたんが、本当のお母さんが、死んでしまった影響なのか、梨花に対し
”ママは、絶対に死なないよね!”と言う言葉に対し、梨花が笑顔で言った”ママは元気だからね!”という言葉に後半、ヤラレタマシタ・・。ー

◆感想

1.序盤は、3つの家族
・水戸(大森南朋)・梨花・みぃたん(稲垣来泉)
・泉ヶ原(市村正親)・梨花・みぃたん
・森宮さん(何故か、娘はさん付けで呼ぶが、理由は直ぐに分かる。)(田中圭)・優子(永野芽郁)
の関係性が時系列を行き来しつつ描かれる。

だが、水戸さんが、家族に相談せずに、拘りのチョコを作るために、独りでブラジルに行く事を決めてしまうシーンや(で、梨花とみぃたんは、水戸さんと離婚して、二人で暮らし始める。)
梨花が、水戸さんと別れた後、お金持ちで、立派なピアノを持つ泉ヶ原と、サクッと結婚していたり、”描き方が粗いなあ”と思いながら鑑賞。
ー 結婚と、離婚って、あんなにサラッとできるんですか・・。
だが、ここも後半、梨花の行動の謎が明かされる。ー

2.もう一つの家族
・優子の同級生でピアノが超絶上手い、早瀬(岡田健史)と母親(戸田奈穂)とのピアノをめぐるギクシャクした関係性。
ー 子供は、親の所有物ではないぞ!自分が成し遂げられなかった夢を子供に託すのは、子供にとっては、負担でしかないんだよなあ・・。ー

□違和感を感じた部分
・早瀬が、音大に行かずに音楽も料理も極めた”ロッシーニのようになる”と決めるシーン。
ー 母親への反発もあるのだろうが・・。唐突だなあ・・。ー

・学校で、友人達から意地悪をされていても、作り笑いで耐えていた優子が、優子の家庭環境を知った友人達の接し方が急に良くなるシーン。
ー ここも、唐突感が否めない。ー

3.上記4つの家族の関係性が、見えてくると物語は、グッと面白くなる。
・森宮さんは、優子を、とても大切にしているし、
・泉ヶ原も梨花とみぃたんを、とても大切にしているし、
ブラジルに一人行った水戸も梨花とみぃたんを大切に思っていた事が後半、描かれる。
ー 皆、小さかったみぃたんと大きくなった優子を大切に大切にしている。
それは、森宮さんが言ったように、皆、小さかったみぃたんと大きくなった優子の存在により、”生きる意味”を見出したから・・。
ここは、沁みたなあ・・。ー

4.優子と早瀬の結婚式のシーン
・優子の三人のお父さんが集合。
”ヴァージンロードを歩いて下さい”と言った森宮さんに、水戸さんが言った言葉。
”貴方が、あんなに優しい子に育ててくれたのだから、森宮さんお願いします。”
ー このシーンも、沁みたなあ・・。ー

5.梨花の秘密が、明らかになるシーン
ー ここは劇場で観て下さい、としか言いようがない。
石原さとみさんって、今更ながらだが、素敵な女優さんであるなあ。
優子の卒業式での晴れ姿を泉ヶ原と、車椅子に座って大粒の涙を流しながら見ているシーン。見ている側も、ホロリと涙腺が緩む。ー

<家族って、何だろう・・。

それは、お互いの存在が生き甲斐になる、有機的な善なる集合体なのではないだろうか。
父親は妻や子供のために役割を果たし、母親も夫や子供のために役割を果たす。

そいう関係性が無い家族は、私は家族とは呼べないと思う。

きっと、キチンとした複数の温かい親御さんに育てられた優子は、早瀬と良い家庭を築くのであろうなあ、と思った作品である。>
Aoehwaocys
Aoehwaocys
開始5分で席を立ちたくなりましたが頑張って最後まで鑑賞。ひとこと言わせて頂くと原作ファンの方は絶対に観ない方が良いです!最後まで観ても何ひとつ良いこと有りません。むしろ苛立ちが大きくなるだけかと。せめて小説冒頭の「困った。全然不幸ではないのだ。」の世界を貫いて欲しかった。そしてみいちゃんて何?優子という良くある名前に意味があるんだけど…
Gmpssxokhin
Gmpssxokhin
バトン。そういうこと
もっと違った展開 深い展開を期待してました
何か思っていたのとは違いました

愛情をかけて育ったのにそれぞれの親の愛情をあまり感じ取ることが出来ず。特に実の親からは
皆。みぃたんの為に優子の為にと気を使いお遊戯している様な展開でまるっきり。何処かセリフが浮いている(途中から鼻をすする音があちこちから聞こえて。えぇ~どこで泣けるのと不思議でした)

ピアノは岡田健史が弾くダイナミックな演奏より永野芽郁の優しい音色のピアノの方が好みでした。卒業式の演奏はピークです。田中圭は料理も愛情込め愛情豊かに感じて。相手役でもよかったぐらい

永野芽郁の優子がそれぞれのの親達から愛され愛情そそがれたstoryですが……泣けるぼとではありませんでした

この映画で一番よかったのは子役のみぃたん役の稲垣来泉ちゃんかな。とっても自然あおいちゃん(宮崎)ちゃんに顔が似ていてすごく演技が上手かった

最後に田中圭が優子の愛する人にバトンを渡すことが出来てよかった
Fkaaprdcia
Fkaaprdcia
タイトルの意味が解った時、幸せな気持ちになれる感じも良かった!

皆さんとかても良い人。
石原さとみさん演じる、みぃたんの母親の梨花が色んな人と結婚したり、かなり自分勝手なんだけど、後半にそうしなければならない意味が判明。
その理由が解ると共に新たな梨花の隠された事実と結果が衝撃的。

キャスティングも皆さんハマってて良かった。
永野芽郁さん。
ピアノは殆ど弾いてないけど好きな役者さん。テレビよりスクリーンで観た方が自分的にはお似合い。
石原さとみさん。
彼女の今までで観たことの無いキャラ。弾けた感じが良い。
岡田健史さん。
今まで彼の出ている作品を5本観てたけど全く印象無し(笑)
本作は出番多目でやっと彼の名前を覚えました(笑)
田中圭さん。
料理の上手い優しい子供思いのお父さんがはまり役。
大森南朋さん。
リンゴ園から出てきた時の表情がとても良い。
市村正親さん。
最初は本作に似合わない感じだったけど卒業式のシーンが良かった。

違和感があるシーンが後半で沢山回収され、その理由が解き明かされる展開に涙が止まらず。

最後にバトンが渡されたシーン。
みんな幸せになった感じで良かった。

泣けるシーンは多目だけど号泣すると予想したけどそれほどでもなく。
何故か涙より鼻水の方が沢山出てしまいました( ´∀`)
Licusdscseulsfe
Licusdscseulsfe
ネタバレ! クリックして本文を読む
まずはじめに言っておきたいのは、低評価をつけていますが、キャストの方たちはみなさんとっても素敵です。
本当にみんな小説から飛び出てきたんじゃないかってぐらいにイメージ通りだし(とくに森宮さん!)、演技も良いし、醸し出す空気感も好きでした。

でも、映画の作り方が「泣かせに来てる感」が露骨すぎてすごく残念でした。
そもそも優子はあんなに泣き虫じゃないし、優子の過去として語られるはずの部分を全く別人の「みぃたん」の話として描く必要あったのでしょうか、、?ミスリードにも程がある。
優子の「不幸じゃない」という状況は担任との面談で表したつもりかもしれませんが、それじゃあ「みぃたん」の泣き虫加減とも食い違ってしまうし、そもそも優子はあんなふうにずっとクラスで浮いていたわけでもありません。森宮さんとぎくしゃくする場面も、もっと大切に描いて欲しかった。
あと個人的には、早瀬くんが結婚を許してもらうために、森宮さんに自分のピアノの録音と熱い手紙を送りつけていたエピソードが大好きなので、そこは削らないで欲しかった...。(これはあくまでも個人的見解です笑)
「ザ・泣ける映画」にするために削られてしまったセリフやエピソード、改変された設定が多くて、物語の軸や重心がずれてしまっているように感じました。

原作が大好きで、俳優さんたちも素晴らしかっただけに、構成が本当にもったいない...。
もちろん映像化するには多少の改変が必要なこともわかるのですが、これに関してはもうちょっと原作の世界観を守ってほしかったです。

きっと原作を知らない人は楽しめたのだろうし、私は原作のエピソードを頭の中で穴埋めしながら観て泣いてしまったけれど、やっぱりちょっと不服です。

でもほんとに俳優さんたちは最高なので!!!それだけはめちゃくちゃ強調したいです!!!!

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