ナイル殺人事件(1978)
プロット
アメリカ
12月09日 1978 台灣上映
ウエヤ殺人事件
プロット
イギリス
01月01日 1900 台灣上映
タロットカード殺人事件
プロット
イギリス
10月27日 2007 台灣上映
ケンネル殺人事件
プロット
アメリカ
01月01日 1900 台灣上映
モンテカルロ殺人事件
プロット
アメリカ
04月16日 1994 台灣上映
ローラ殺人事件
プロット
アメリカ
07月01日 1947 台灣上映
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ナイル殺人事件評論(13)
最初、戦場に立つ若き日のポアロの姿から始まるのですが、はて、何故そこからなのか? それは物語の終盤に実感しました。果たして、如何に優れた推理を持ち合わせていたからと云って、生死を別ける作戦行動を上官に向かって進言できるものだろうか。しかも農家の出身で? 銃を構え敵に向かうのが勇者ならば、灰色の脳細胞をフル回転させ、犯人の心理を読み解き、殺人の犯行を指摘するのもまた戦士の凄み。例え相手にどれほど憎まれようとも確信を持って相手に詰め寄るポアロの姿に、震え上がるほどの切れ味を感じました。しかも犯人の真相――ああ、冒頭で、かつてのポアロの恋人が云っていたではないか。愛があれば全てを超えられると。犯人は一貫して愛を貫き、それ故に、恐るべき計画を立てたのだと。映画の冒頭で全てを描く、映画の基本を踏み固められた、見事な映画だったと思います。
実のところ、原作は読んでないし、旧作の映画も観ていませんが、それが幸いだったかも知れません。今作を十二分に楽しむことが出来ました。アガサ・クリスティーの作品はセレブ系の人々がおりなす殺人事件と知っていましたが、「お金を持っていると本当の友情は得られない(だったかな)」という台詞に、「それほど華やかな世界じゃ無いんだよ」と語られているような気がしてなりません。美しいナイル川の自然の中で、猛獣が噛み合う凄まじいシーンが交えられているのが印象的でした。
こういう作品が好きで、どこかオーシャンズエイトにも似てる気がしたし、オリエントともとても類似してて良かったわー
アガサクリスティーの原作では一人一人丁寧に掘り下げており、上品な語り部で進められる長編だが、本作を映画の尺に収める手腕、そしてこの完成度には感動しました!
待ちに待ったポワロシリーズに歓喜!!
「オリエント急行殺人事件」から続く本作では、若かりし頃のポアロから物語が始まります。
そして名探偵ポアロの背景が描かれ、本題のエジプトのナイル川をめぐる豪華客船へと話が進んでいきます。
この作品は、ミステリーの女王アガサ・クリスティによる名作「ナイルに死す」を映像化、という時点で物語の骨格は決まってしまうのですが、主演も務めるケネス・ブラナー監督のディレクションはキレもあり良かったと思います。
ただ、本作では「豪華客船の全員が容疑者である」ことを示すため、ポアロの言動が必要以上に攻撃的に見え、これは個人的には、やや残念に思えました。
論理は使い様によって「凶器」にもなってしまうので、ポアロほどの頭脳を持っていれば「論理という武器」を乱用し過ぎないのでは、と考えるからです。
そして肝心の「謎解き」ですが、これは原作の時点で「分かりやすい結末」ではあるため、総合的には前作の方が出来が良いと感じました。
さらなる続編があるのか現時点では分かりませんが、作品のベースは気に入っているのでシリーズ化を望みたいです。