北アイルランド・ベルファストを舞台に、窮地に追い込まれたドラッグディーラーが事態を打開するべく奔走する姿を94分ワンショットで描いたクライムスリラー。ドラッグディーラーのバッジは恋人ソフィアとの未来のため、裏社会から足を洗うことを決意する。最後の賭けに出た彼は闇金業者ジョーから資金10万ポンドを借り、ウクライナ人密売人との大口取引に挑む。すべては順調に思えたが、弟分の失敗で麻薬を積んだ車を何者かに奪われ、買い手にも逃げられてしまう。ジョーへの返済期限が迫る中、バッジは失った麻薬と新たな買い手を探し出すべく、真夜中のベルファストを奔走するが……。本作が長編第2作となる北アイルランド出身のスティーブン・フィングルトン監督がメガホンをとり、「悪魔のいけにえ
レザーフェイス・リターンズ」のモー・ダンフォードが主演を務めた。
ナイトライド 時間は嗤う評論(2)
また、『オン・ザ・ハイウェイ』ではロー・ローダーというトレーラーに登場⼈物の⾞を乗せてトラックで牽引し、運転しているように見せているのに対し、こちらは本当に運転&演技をしている点がスゴイ。これだけで努力賞をあげたくなる。ただ、車内で繰り広げられる対話劇なので、通話相手が目まぐるしく変わる。誰に電話するのか一応は分かるとはいえ、ちょっとこんがらがる点がある。
中盤の警官から職質されるシーンで警官の顔にモザイクがかけられているのは、演技ならぬガチの職質だったそう。CGで別人に加工できたのかもしれないが、「モザイク入りでもいいからそのまま使ってしまえ!」というスタッフの強引さに潔さを感じる。
余談だが、12月公開の『ワイルド・ロード』が本作とプロットがやたら似ているなと思ったら、同じ脚本家によるものと知って納得。どちらが好みかは観た人次第。
映画 #ナイトライド 時間は嗤う(2021年)鑑賞
薬の売人から足を洗うための最後の大きな取引。トラブル続きのその94分間を運転しながら対応する主人公をワンカットで映し出す緊張感。ほぼほぼ車内だけのシーンなのに飽きさせない!
@FansVoiceJP さん試写会ありがとうございました。