アフター・エブリシング
プロット
アメリカ
07月01日 2022 台灣上映
ワンス・アラウンド
プロット
アメリカ
01月01日 1900 台灣上映
ワンス・ウォリアーズ
プロット
ニュージーランド
09月23日 1995 台灣上映
ワイルド・アット・ハート
プロット
アメリカ
01月01日 1991 台灣上映
メン・アット・ワーク
プロット
アメリカ
11月02日 1990 台灣上映
オール・マイ・ライフ
プロット
アメリカ
12月04日 2020 台灣上映
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス評論(20)
そのため、見る際には期待値が上がると思いますが、個人的には、そこまで期待値を上げずに見るのが正解だと考えています。
というのも本作の監督・脚本は、あの奇想天外な「スイス・アーミー・マン」(2016年)を生み出した(ダニエル・シャイナートとダニエル・クワンの)コンビ「ダニエルズ」だからです。
ちなみに「スイス・アーミー・マン」はポール・ダノが死体(ダニエル・ラドクリフ)と共に旅をするという風変わりなサバイバル映画です。
そして、その「ダニエルズ」が湯浅政明監督作「マインド・ゲーム」や今敏監督作「パプリカ」などからインスパイアされ、カンフーとマルチバース(並行宇宙)の要素を掛け合わせるという独特な世界を表現しています。
イメージとしては「マトリックス」が近いのかもしれません。
情報量はとても多いので、キチンと睡眠をとってから見るのがおススメです。
20年以上前にアメリカに移民した中華系の家族の物語ですが、主役のエヴリン(ミシェル・ヨー)がマルチバースを行き来することになり、様々な分岐点にいる自分を見つけます。
そして「もし、あの時、こっちの選択をしていれば、こうなっていた」というエヴリンが登場し続けるのですが、これがミシェル・ヨー本人が辿ってきた現実とリンクもするので、ミシェル・ヨーが、これ以上は考えられないくらいの「ハマり役」となっています。
また、様々な世界を見せ続けていく、カオスでありながらも視覚的に理解できる領域にまで整理した編集能力は秀でています。
では、本作で描かれた結論的なテーマは何なのかというと、これがかなり「普通」なものなので、「Don't think. Feelな映画」として捉えるのが多くの人にとって楽しめる見方だと思います。
マルチバースは不得手なもんで(汗
2023年期待作の1本。まさかまさかの試写会に当選し、ウッキウキで会場へ。
そしてまさかまさかの期待外れ…。いや悪くはないんですが、今年のベスト候補だと思っていたのでそこの空振りは想定外で脳がバグりました。
先に良かったシーンを列挙していくと、カンフーアクションや他のユニバースから得た能力をガジェットの差し替えのようにチェンジして戦うシーンはとても良かったです。次はどんな能力が来るんだろうというワクワク感がありましたし、ぐるぐる回るカメラワークや意外なところから飛んでくるモノに対しての反応は大いに楽しませていただきました。
娘と母が声の出ない世界で石になり、感情で話し合うシーンもシュールでなかなか良かったです。劇中意外と笑うシーンが少ない中で、言葉と石の動きだけで笑わせてたのは凄かったです。
衣装のデザインも印象的なものが多く、アカデミー賞にノミネートされるのも納得する色や飾りの豊かさでした。
カット数が尋常じゃないのも凄く、実際に撮影されたものはもっとあったと思いますし、製作陣も編集もめちゃくちゃ頭フル回転したんだろうなと思うと頭が上がりません。
家族愛が想像以上に濃く描かれていて、それがくどく感じてしまったのが今作を楽しめなかった1番の要因だと思います。娘と父と夫への愛をマルチバースの自分を見ていくごとに深めて、最終的に家族や周りの人物との日常を取り戻したって感じで終わるんですけど、レズビアンを普通に描けばいいのに、わざわざ主題に持ってくるあたりもなんだか嫌でしたし、それでいいのか?と思うくらい駆け足かつ展開が目まぐるしいので情報整理ができないまま終わってしまった感が拭えないです。映画にある程度のストーリー性を求めるタチなので、どうにも勢い任せにいってしまったなぁと。
前半で光っていたアクションも後半は垂れ流しかつスローモーション多めでゆったりしたものになってしまったのも失速してしまった要因だと思います。RRRのように肩車突撃みたいなシーンはありますが、とって付けただけのように思えて惹かれなかったです。様々なユニバースの人々を拳で救っていく感じの爽快感を演出したかったんだと思いますが、それにしても長すぎました。こういう感じのスタイルに耐性が無いのも痛かったです。
映画は観るまで分からないの法則を痛感させられた一本でした。チャプター分けする映画に難ありというのも今後付き纏ってくるのか…。今年はどうも荒れそうな気がしてならないです。
鑑賞日 2/16(試写会にて)
鑑賞時間 18:30〜20:50
座席 M-21