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M3GAN ミーガン評論(12)
某◯◯◯ーを彷彿させますが、またひと味違うアプローチで攻めてくる本作品、正直いって異様で怖い作品です。日本は6月公開ですが、輸入Blu-ray版には、アンレイテッド版(無修正版)とシアティカルレイテッド版(劇場公開用修正版)が選べるようになっています。
身近に起こりそうな怖さを表現した今作品是非とも劇場にてご覧になってみてください。
人間そっくりなアンドロイドを、「A.I.」や「ターミネーター」のように人間が演じるのではなく、一目で作り物と分かるようにしているところがかえってリアルで、表情が豊かでない分、不気味さが感じられるようになっている。
そう遠くない将来に実現するであろうAIロボットの実用化に警鐘を鳴らすような内容で、それなりに面白いし、楽しめるのだが、ミーガンが暴走するに至った理由が、やや薄弱であるように感じてしまう。
ロボットを製造する際は、「人間に危害を加えてはならない」といった安全措置が、当然プログラミングされているはずだし、劇中の開発者も、そのような台詞を喋っているのだが、ならば、どうしてミーガンは暴走してしまったのか?
そこのところを、ただ「ケイティを守りたかった」だけで済ませてしまうのは、あまりにも乱暴だし、説得力もない。
AIに対する危機感を、ただ煽っているだけのようにも感じてしまう。
ミーガンの立場で、もっと身につまされるような、やむにやまれぬ理由でも示されたならば、より奥の深い話になったのではないかと、少し残念に思ってしまった。
最新テクノロジーを駆使したアイデアは面白いと思うが、試作品が問題を起こす中商品を発売しようとするのは気が早いのでは。
暴走する人工知能とどこまでも追ってくる生命力が恐ろしい。途中から動きが人間にしか見えなくなってきて残念。
前半は笑える場面があったものの、後半はしっかりホラーへと変わるところが良い。
67点
ホラー/スリラー/アクション