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映画 窓ぎわのトットちゃん評論(20)
スパイのアニメやとは違い大人向けのアニメと言えると思います。
ところどころ、ひとつのセリフだけで涙が出ます。
子供の頃(40年前?)、初めて買ってもらった本が「窓ぎわのトットちゃん」でした。当時は、教科書に乗っていた事がきっかけだったと思います。
当時は、宿題が終わらずに登校拒否してみたり、周りの人とは違うことがしたくて、親にも先生にもいろいろと面倒をかけていましたが。
大人になってから見ると良いストーリーで、大人たちがどんな思いで見守ってくれていたのか、涙です。
可愛らしいアニメなので、もちろん子供も楽しめますが、やっぱり大人が見ると感動的だと思います。
オープニングであのような文章を出さないと、クレームが来るんですかね、、、
この映画はとても滑らかな絵が綺麗に、よく動くアニメである。
障害やLGBTQ、性差、人種問題、反戦、音楽芸術に強い関心がありよく理解している人はきっと映画が終わった後、大いに満足して劇場から出ると思う。
しかし、もしこれらのワードのいずれか一つでも引っ掛かる方は「進むな危険」である。
幼少期に黒柳徹子の原作『窓ぎわのトットちゃん』を読んだのを微かに覚えている。
学校から除け者にされたトットちゃんが電車の学校で楽しくワイワイする話、としか記憶にない。記憶にしかなくて手元にすらないので原作との比較ができないのが残念である。
今、この感想を書いている自分は反戦の人間であり、同性婚に賛成の人間である。性別差別も人種差別も嫌悪している。障害者差別など言語道断だ。
自分はポリコレ思想を「良し」と思っていたはずの人間である。
同族嫌悪という言葉がどうしてもよぎってしまう。
自分は障害者である。精神障害だ。
この映画も障害者割引の1000円で観たことを白状しなくてはいけない。
『窓ぎわのトットちゃん』が映画になると知って自分から進んで、「観たいと」と申し出た。あの電車の学校が映像になると知っただけでワクワクした。
幼い頃に読んだトットちゃんを自分勝手でわがままな子と思っていたが、思い返せば自分も小さな頃に小学校の先生にわがままを言って叱られてばかりいた。
そのため電車の学校に行って楽しくワイワイする作中のトットちゃんのことを、中年になった自分はかなり羨ましく思っていた。
「トットちゃんはどんなふうに元気を姿を見せてくれるんだろう?」
そう思って劇場に行った。
よいところを挙げよう。
映像だ。
かなり質がいい。作画・背景がとてもいい。
戦前戦中の日本が綺麗に、そして執拗なまでなほどに細かに描かれている。
もちろん、あの時代を知る訳がない。が、かなり丁寧に描写されていることが素人ながらにもわかる。アニメ映画としてはかなりの品質であると思う。
様々なシーンで代わる代わる意図的に変えられている線は挑戦的だ。
よくわかんないがすごい。すごいものはすごい。
だから映像は素晴らしい。
悪いところを挙げよう。
思想だ。
映画『窓ぎわのトットちゃん』を観るとどうしてもポリコレ思想が引っ付いて離れない。この映画は人間の隠したい部分を露骨に表現することを厭わないので、目を覆いたくなるシーンがある。それは性差だったり障害だったり人種だったり戦争だったりする。
人間だれしも心では思っていても口に言えないことがある。言えないことを、「差別だ」と指摘されれば口を閉ざすよりほかにない。上映中、目を背けず口を閉ざすよりほかにないシーンが随所に散りばめられている。
この映画はありとあらゆるポリコレ思想を投げ付けてくる。一つの課題ではなくありとあらゆるポリコレ思想を、だ。もし仮に投げ付けられたものが一つであれば飲み込み消化できたかもしれない。監督の思想なのか、脚本家の思想なのかわからないが、こうも一緒くたに投げ付けられたら頭が追い付かない。内容を消化できない。
具体的な例を挙げればネタバレになるし、自分には多すぎて覚えていない。
とにかく、トットちゃんを通じて思い付く限りのポリコレ思想を一方的に投げ付けられた感じだ。
戦争は悪いことだし、障害者差別や性別差別、人種差別も憎むべきものだ。
が、これら全部を映画『窓ぎわのトットちゃん』に詰め込んで鑑賞者に、「やめろよ!」と言われても困る。載せるならせめて一つの課題にして欲しかった。
鑑賞後の感想は、「疲れた」の一言である。
人間の思想信条は多種多様なので尊重をしたい。映画『窓ぎわのトットちゃん』の全てを受け止めることができる人のことを尊敬する。が、他人様に無理強いはしないでおこうと思った。
表紙が、いわさきちひろの白い表紙を覚えている
あれから四十年、アニメ化である
予告映像では頻繁に観ていたが、あまり食指が動かずスルーしようかと思っていたら、結構な評判を聞きイソイソト映画館へ💨
子供時代の黒柳徹子、完全に発達障害である(それで転校する羽目に)
黒柳徹子は今だに自由だが、これ観ると納得!(全然変わっていない)
これは子供が観たら楽しい映画だが、大人は号泣メ~ンである
宣伝で損している、もったいない傑作
戦中昭和映画として、『この世界の片隅で』と並び称される傑作だと思います。
楽しかった日常が…毎日会っていた人たちが…
毎日普通に暮らせることに感謝。映画を観てから黒柳さんがテレビで平和のことについて話されてるのを観てまた涙が出ました。
トットちゃんのお家にいたロッキーのことも徹子さんのナレーションで聞きたかったなあ。
原作読んでまた泣こうと思います。
あっという間に上映回数が減ってしまってるけど、もっと長くたくさんの人に観てほしいです。