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THE 有頂天ホテル評論(20)
それぞれに好みは違うのだが、私には何が良いかわからない分野だった。
三谷幸喜はやっぱり映画向いてないわ、、舞台じゃ手前にピントを合わせて、その奥で顔面白塗りのおじさんが行ったり来たりするのはオモロイんかも知れないけど映画じゃそれはただのアホにしか見えないよ…笑えない。
あくまでも現実世界の話の映画なら、そのギャグやボケ、喋りは現実離れしてて面白くないし、笑えない。
忙しい忙しいという割にはギャグのシーンのせいで忙しそうに見えないし、大きいホテルの割にはエキストラを多く使ってないからかカメラの撮り方が悪いのかこじんまりとしたホテルにしか見えない。
脚本も全く寝られてなくて、フリがただただ長い。特に角野卓造と川平慈英カップルのくだり、くどい…いや、お前ら働けよ!ってイライラする。
最後らへんに「言いたい奴には言わせておけばいい」という台詞を役者に言わせる(監督の言葉・気持ち)時点でこの映画に対して自ら言い訳や逃げ道を作ってないか?不愉快。いい役者揃えてるんだから自信持ってせめて作れよ!
2時間17分もあるみたいだけど、不要な笑い、不要なシーン除いたら60分くらいにまとまるんじゃね?
是非とも舞台でお願いします。
特に、これだけの名優を揃えているわけですから、普段の演技と違うと、それだけでシラけてしまいます。
その中で、普段どうりの演技の方が3人だけいました。
松たか子、篠原涼子、伊東四朗です。
松たか子は悲劇でも喜劇でも変わらない、それが素晴らしい。
だから、状況で落差を見せることができる。
演出家の良し悪しに左右されない貴重な人材です。
篠原涼子は不器用なので地が出るのです。
売女がお似合いです。
最初に大きな鼻の穴にボールペン入れられてました。
それ以来、出るたびに笑えます。
伊東四朗は白塗りで走り回っているので反則ですね。
これだけのキャストが監督のせいで台無しです。
昔のかくし芸大会見たいです。
この手の笑いはちょっと苦手。