キッチン
プロット
日本
10月29日 1989 台灣上映
キッチン・トト
プロット
イギリス
04月29日 1988 台灣上映
ザ・キッチン
プロット
イギリス・アメリカ合作
01月19日 台灣上映
グレート・インディアン・キッチン
プロット
インド
01月21日 2022 台灣上映
ストレイト・ストーリー
プロット
アメリカ
03月25日 2000 台灣上映
シンデレラ・ストーリー
プロット
アメリカ
01月01日 1900 台灣上映
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キッチン・ストーリー評論(4)
北欧でもノルウェーとスウェーデンじゃ仲が悪いのかなぁ。戦争では傍観してただけのスウェーデンと非難してましたがな。
被験者と喋っちゃいけないと言われていたのに、徐々に奇妙な友情のようなものを感じ取ったのだろうか。しかし、逆に調査されていたフォルケなんてのは笑えるなぁ・・・
映画の魅力がこの一言に集約されてました。いいですコレ。大好きです。
物語はノルウェーとスウェーデンというスカンジナビアの隣国同士のお話。
北欧製作の映画というのはたぶん人生初体験です。
1950年冬。独身男性のキッチンにおける動向の統計調査のために
スウェーデンからノルウェーにカタツムリ型のトレーラーハウスを引いて車でやってくる調査員。
隣国同士、陸続きの国境を越えた先は左側通行から右側通行へと変わります。
島国の日本では絶対にありえないこの場面はとても面白い。
対象の家に着くとトレーラーハウスをキッチンに横付けし、
四六時中プールの監視員のように台の上から被験者の行動を監視、記録します。
定められたルールにより、コミュニケーションなく無言で対峙する2人。
張り詰めた空気。静まり返る室内。外に出ればあたり一面の雪景色…。
そんな中で淡々と繰り広げられるユーモアたっぷりのなごみ系のやりとり
☆ネズミ捕りにそ~っとチーズ…。「コホン」 「…!!!!」
☆部屋の電気をOFF。探検隊のヘッドライトON。
☆2階の穴から逆に覗き見。監視を逃れて寝室でこっそり料理。
☆被験者のいない間に台の上でお弁当。ゆで卵に味気がない。塩借りちゃおう。
被験者戻る。塩がない。部屋中探す。気まずそうに「ここです(指差し)」 …などなど(笑)。
そして2人のターニングポイント。
☆キセルを口に。も草がない。「よかったらホレ(無言で投げ渡す)」。「お、おぉ悪いな…(無言で吸う)」
「コーヒーでも飲め(喋りかけた!)」→ゴクリ→「ありがとう(こっちも!)」
ここから心温まる交流を深めていくことに…。
実はそれぞれ私生活で孤独を抱える一人身の中高年男たち。
ともだち。友情。絆。いいです^^。
そしてまたシーンを盛り上げる音楽もいいんですねー。
テーマ曲となるラジオ放送の楽曲をはじめ、効果的に挿入されるゆったりとりた心地いい音楽…
久し振りにサントラが欲しくなるクオリティ高い楽曲の数々でした。
そしてそして
個人的な思い入れですが、雑貨に関わる仕事をしてるので、
ミッドセンチュリーの北欧らしい緑がかった淡い色調のナチュラルな内装や
並べられた家具、食器類、調理道具に至るまで1つ1つに興味津々。
たくさん走ってるメーカーもわからないレトロなデザインの車もイイ。
いちいち色使いが絶妙で、絵の具やクレヨンにない微妙な色合いがツボです。
その中でも違う意味で気になるのが、劇中でいきなり不思議な存在感を示す謎の「赤べコ」。ならぬ赤い馬の置物。
正体はDVD特典のインタビューで知りましたが、「ダーラナホース」というスウェーデンの代表的なお土産物らしいですね。
日本で言うところの「赤ベコ」や「木彫りの熊」、「狸の焼き物」なんかと同じ立ち位置でしょうか。いい味出てます。
交流を深めてからも続く微笑ましい小さなエピソード。
☆風邪を引いて猫革のマフラーを巻いて馬の背中で…。
☆風呂上りに水道管と銀歯のラジオ受信。
☆黒のスーツで2人だけの誕生日会にはケーキとコーヒー、そしてバーボン。
☆ノコギリバイオリン。
☆就寝中に運ばれるトレーラー。見つめる視線。連れ戻す馬の足音。
2人の間に終始流れるなんとも言えないイイ空気。
この空気が合わない人には起伏のない淡々とした展開で退屈と言えば退屈な作品かもしれません。
「かもめ食堂」、「ストレイトストーリー」、「スモーク」、「バグダッドカフェ」…
この中にお気に入りの作品がある人なら、断然おすすめです!
地味な国の地味な男達の地味な癒し系ムービー。
また一つ、お気に入りランクに上位作品が加わりました。
※他サイトより転載(投稿日時:2008/05/07)
映画「キッチン・ストーリー」(ベント・ハーメル監督)から。
「ノルウェー・スウェーデン合作」と耳にして、
以前から、気になっていた作品であったし、
さらに、先日読んだ書籍「住み心地はどうですか?」で、
この作品が紹介されていたので、ますます興味が広がった。
製品開発など多くの面で「行動心理学」が大きな役割を果たし、
そのデータ集積のため、台所に椅子を置き、黙々と記録を採る。
「独身男性の台所での行動パターン調査」中は、
対象者とは、会話をはじめ、コミュニケーション禁止がルール。
しかし、そこは人間同士のこと。
そんな空間を窮屈に感じた対象者が、調査者に話しかける。
「話をしなきゃ、互いに理解できないだろ」「わかってる」
そして「コーヒーでも飲め」と続く。
本当にゆっくりゆっくり、仲良くなっていく様子が表現され、
予告編で見つけたフレーズが頭に浮かんだ。
「ルールを破った時、見えなかったものが見えてくる」
逆にルールどおりに調査をしていたら、このふたりの関係は、
理解し合うことも出来なかったに違いない。
そういえば「ルールは、破るためにある」と豪語し、
楽しそうな人生を送っている高齢者を、私は知っている。
「人に迷惑をかけない」ならば、ルールは面倒くさいし・・。
ルールなんてクソ食らえだな、最近の私。(笑)
熱を出してトレーラーで寝込んでいるフォルケの代わりにイザックが自分で書き込むシーンなど全体を通して監督の優しい眼差しと映画への愛が溢れていて、内容もだがそれ以前にその映画としての質感に心が温かくなる。
独特のテンポによって見終わればいつの間にか穏やかな気持ちに包まれる。