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ルンタ評論(7)
チベット人たちはなぜ焼身抗議を続けるのか。 中国政府の弾圧に対し、非暴力で抵抗するチベット人たちを支援している中原一博さんが、ひとりひとりの死の背景を追って、なぜ彼らが死ななければならなかったのか、チベットで今、起こっているのか伝えようとされているドキュメンタリー映画。
ひどい目に合わされても中国人に憎しみを向けていないことに驚いた。だから私が、中国人に憎しみを向けたらチベット人の心に反するんだと思う。チベットの人たちってほんとうにやさしいんだなと尊敬する気持ちになった。いいところいい文化。そしていい人たち。
非暴力、非服従。なぜチベット人たちを助けられないのか。考えさせられた。焼身抗議がもうこれ以上続かないようにと願うばかりだ。
中原さんの涙のシーンがいい。
池谷さんの解説聞いてとても良かった。池谷さんは、実家を売った金で撮ったという。
チベット人たちは、この映画を涙流して見たという。
命がけの撮影だった。
仏教の教えのもと、焼身という形で、抗議を示すチベット文化。
チベットについて勉強するきっかけを作ってくれた映画。
焼身という形でしか抗議ができなかったんだな。
悲しい。そんなのだめだろ。
自分たちの国を自分たちで守る。
もし日本が侵略されてしまったとき、わたし達はどうやって自分の国を守るんだろう。
中原さんのインタビューが多かったからもっと現地の人の声が欲しかったなと率直に感じた。
中国政府の圧政に対して、ダライ・ラマは非暴力を説く。他に害をなさぬよう。
だからではないだろうけれど、チベット人は焼身して抗議する。その数、127人(撮影時点)。10代・20代が多くを占めるという。
彼らがどんな想いで焼身したのか。
ダラムサラで彼らを支援する建築家の中原一博氏が、彼らの想いを丁寧に伝える。その優しい語り口調は、むしろ強い信念を感じさせる。そう。ダライ・ラマのように。言い過ぎか。
政治犯として捕らえられた女性が語る。「ひどい拷問を受けたけど、彼らと互角に戦えたと思ってる。いくら拷問されても、後悔したことは一度もない。自分で決心したことだから。」
広大に広がる草原。そこには鉄線が張り巡らされている。これでは草原を遊牧できない。遊牧民が定住させられても、どう暮らしたらいいかわからないという。
丘から見える風景は、昔ながらのチベット仏教の寺院が立ち並ぶ。しかし、その反対側には中国人の手によるであろう高層ビルが。無茶気な中国人観光客。教育は中国語で行われ、僧侶は極端に減らされる。
それでもチベット仏教の教えを守って、誇り高く生きている。
チベットに自由を!まずは、知ることから始めよう。
そのなかで、かつて政治犯として投獄され拷問を受けた人や、彼らを支援する日本人・中原氏を追うドキュメンタリ。
チベット人の中には、抗議手段として暴力を選ばず、焼身自殺を図る人が絶えず、映画撮影時点でのべ127人。彼らの利他・慈悲の精神が胸を打つ。
ただ、すっきりしない。映画紹介のポスターに使われる少年僧侶は、本編の中でたったのワンシーンしか出てこないからだ。それがミスリードに感じた。そしてなにより、語尾を上げてすべて質問系の会話にしてしまう中原氏のしゃべり方がどうも苦手だ。素晴らしい活動をされているのに、どこか他人事に聞こえてくる。