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偽りの隣人 ある諜報員の告白評論(11)
奥さん綺麗な方ですね!
高速での裸、紙袋はビックリしました。
ラスト予想つきましたが、いいラストでした。
先に「7番房の奇跡」に少し触れておくと、同作には派出所所長の幼い娘が殺害され、逮捕された男性が無期懲役判決ののち誤認逮捕だったことが明らかになった実際の事件がモチーフになったという。また、「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」の2作に似た要素が認められる。
そして本作「偽りの隣人 ある諜報員の告白」では、1973年に東京で拉致された事件により日本の一定世代以上にも知名度の高い政治家・金大中と彼の身に降りかかった出来事(1971年の交通事故を装った暗殺工作、1985年の軟禁など)が、野党政治家イ・ウィシクのモデルになっている。軟禁されたウィシクを隣家から盗聴する主人公ユ・デグォンが、敵対する立場であるはずの相手の暮らしぶりや内面に触れるうち共感を覚えていくという展開は、アカデミー賞外国語映画賞を受賞したドイツ映画「善き人のためのソナタ」を想起させる。
日本でこの手の実話をベースに劇映画を作るなら多分シリアス一辺倒になる気がするが、そうしないのがイ・ファンギョン監督流。前半は、ウィシクの子供たちが突然訪ねてきたり、ウィシクが外出したすきに隣家へ侵入したりする場面で、盗聴班の面々のドタバタぶりが大いに笑わせる。後半はサスペンス要素が強くなるが、立場の違う者同士が心を通わせるという、韓流が得意とする情緒的なシーンもしっかり用意されている。
ウィシクのモデルになった金大中をめぐる状況は、「KT」や「KCIA 南山の部長たち」でも描かれていた。これら2作もあわせて観ると、70年代から80年代にかけての韓国の政治状況を知るのに役立つだろう。
金の為に雇われた主人公が監視を続ける内に何が正しいかを見極め変わっていく。
途中シリアスな場面は韓国サスペンスならではの面白さに、ラストは涙!!
映画はじめの方のシーンでボットン便所の場面は、本当観てるだけでもしんどかった。
韓国映画特有のユーモア有りが、途中少し長く冷めてしまった点がマイナス0.5
韓国映画らしいシリアスさと、悪から善に変わる感動ストーリーで面白かった!
前半の自宅軟禁を余儀なくされた野党政治家イ・ウィシクと監視する側のユ・デグォン諜報員とその二人の部下のオトボケぶりが、いい感じで、笑える部分もあり、その反対に韓国のお笑いにはついていけない部分もあったけど、そのちぐはぐさがいい塩梅で映画をかなり支えていたけれども中盤からは,シリアスに転じ、後半にかけては、前半とは180度違うスレッドに展開していく。
最後は、ハッピーエンドと言ってよいのかもしれないけれども歴代の民主化を代表する韓国大統領の末路を見ると、そんなに甘っちょろくていいのかと疑問も頭をよぎてしまうので、映画には嫌なものを感じてしまう。
民主化と言えば『パラサイト 半地下の家族』でお父さん役を演じていたソン・ガンホが2017年のチェコの「プラハの春」に由来する言葉「ソウルの春」と呼ばれる1980年に起きた光州事件を題材にした映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』が最近の韓国の民主化への映画としてはすぐ浮かぶけれども、私感としては、後者の方が受け入れやすかった。
そしたら日本はどうか? 他山の石と参考にできるほど民度は高いのか? 考えると馬鹿らしくなってしまう。