「探偵なふたり」のクォン・サンウ演じる孤高の天才棋士が囲碁バトルを繰り広げるバイオレンスノワール。父が自死し、母にも捨てられた貧しい少年グィス。最愛の姉をも失い、天涯孤独の身になったグィスが厳しい現実を生き抜く唯一の手段は、生前に父から伝授された囲碁だった。ある一匹狼の棋士にその才能を見込まれたグィスは、山寺での猛特訓によりその潜在力を開花し、心身ともにたくましい大人へと成長する。下山後、数々の裏社会の凄腕棋士たちを撃破したギスは、姉を死に追いやった最強棋士ファン・ドギョンへの復讐を果たすため、人生のすべてを懸けた戦いに身を投じる。クォン・サンウがグィスを演じるほか、「アジョシ」のキム・ヒウォン、「ゴールデンスランバー」のキム・ソンギュン、「犯罪都市」のホ・ソンテ、ドラマ「ザ・キング
永遠の君主」のウ・ドファンらが顔をそろえる。
鬼手評論(6)
なんだけど、囲碁のシーンはあまり重要ではない。ルールを大して知らなくてもなんの問題もなかった。描き方をマンガ的にカッコよくしてくれているので退屈することはなかった。むしろアクションの方が比重が高いんじゃないか?ってくらい。将棋を扱った「ハチワンダイバー」ってマンガのような荒唐無稽さ。
ただ、ストーリー的には若干テンポが悪い。あれだけ過酷な囲碁の修行をしつつ、格闘技の修行はどうやってやってたのよ?と疑問に感じてしまったらヤバい。復讐に燃える息子が使う手段もやはり囲碁だったり、最後、あれだけのハンデ必要?とか、ツッコミどころは満載。
深みとかは全然ないんだけど、アクション満載の復讐劇を楽しむことはできた。いや、でもこれくらいの韓国映画では満足できなくなってるのもたしか!