ダム・マネー ウォール街を狙え!
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ウワサの真相 ワグ・ザ・ドッグ評論(2)
大統領選挙戦を間近に控えたなか、再選をのぞむ現職大統領にスキャンダル疑惑が浮かぶ。フィクサーのデ・ニーロが呼ばれ架空の戦争をでっちあげることで国民の注意を逸らそうとする。デ・ニーロは大物映画プロデューサーのホフマンを頼り、思惑通り国の動向をプロデュースしてゆく。
わずか数人の映画の作り手によって即興で練られあげたプランに、国中がそれに踊らされてしまうというのが面白みであり、「真実はつくられていた」という恐怖感を煽る。
そんな風に序盤はシリアスっぽいのだけど、ホフマンの無茶ぶりが暴走して行くにつれてコメディになり、かと思えば最後は真実を知る者は闇に葬られ、今日もまた虚構が謳歌する…といったシリアスで終わる。
テンポよく進むのだが、この辺のコメディなのかシリアスなのかどっちつかずなせいで、持っている生き味が死に気味な気がする。
デ・ニーロをシリアス、ホフマンをコメディと言動を割り切って、コメディを道具にしていたけど邪魔になったので抹殺するようなまとまりだといいのかなーと思いました。
政治に興味はないけど、創作脳の人たちが国家の流れを作品として演出するというのは楽しい。