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うる星やつら いつだってマイ・ダーリン評論(1)
突然現れた自称“大宇宙の王女”・ルピカにさらわれ…正確には、美少女のルピカに自らさらわれたあたる。
ルピカはある目的の為にあたるを利用しようとしていた。
ラムはあたるを救出に向かうが…。
ルピカの目的とは、自身の恋成就。想いを寄せる幼馴染みの青年が居て、ある星に隠されている宇宙一の惚れ薬が欲しい。その難関を突破出来るのは、宇宙一の煩悩者だけ。
あたるの煩悩は宇宙レベル!
惚れ薬争奪戦の末、あたるが惚れ薬を飲んでしまい、ルピカを見てしまって…!
ラブにコメディにアクションに、『うる星やつら』らしいドタバタ劇。
お馴染みのキャラも多数登場。ツンデレなルピカのキャラもいい。
ヘンに作家性や独特の世界観出た作風ではなく、王道路線。
『うる星やつら』の一篇としては普通に楽しめる。
が…、
話はいささかこぢんまり。王道ではあるが、これと言って特色に欠ける。
何より、これが記念作で、あの『完結編』の後の映画最後かと思うと…。
面白味も内容も感動も余韻も何もかも、『完結編』には遠く及ばない。
いつもと変わらぬ作風や面々を見るのは嬉しいが、別に映画ではなく、TVSPでも良かったのでは…?
映画はやはり、『完結編』の有終の美であって欲しかった。
これが『うる星やつら』の締め括りと言うより、特別イベント・ムービー。
昨今で言うと『マジンガーZ』や『シティーハンター』のようなおまけのファン感涙ムービーと言った所か。
さて、久々の『うる星やつら』劇場版一気見も本作で終了。
また原作漫画やアニメを見たくなった。
やっぱり、いつだって『うる星やつら』が好きだっちゃ!