土屋太鳳が主演を務め、幸せを追い求める真面目な女性が社会を震撼させる凶悪事件を起こす姿を描いたサスペンス。市役所に勤める小春は平凡な毎日を送っていたが、ある夜、不幸に見舞われ全てを失ってしまう。人生を諦めかけた彼女の前に、8歳の娘を男手ひとつで育てる開業医・大悟が現れる。優しく裕福で王子様のような大悟に惹かれた小春は、彼のプロポーズを受け入れ、不幸のどん底から一気に幸せの絶頂へと駆け上がるが……。「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2016」でグランプリを獲得した企画をもとに、「かしこい狗は、吠えずに笑う」の渡部亮平監督がオリジナル脚本で映画化した。
哀愁しんでれら評論(19)
ある夜主人公の小春(土屋太鳳)に不幸が重なる。おじいちゃんが風呂で倒れ、お父さんがビール飲んでたけど、車運転して病院まで送ってたら飛び出した自転車を避けようとして事故を起こし、お父さんは飲酒運転で捕まり、慌てて出たから蚊取り線香の火で自宅が焼け、小春の仕事場でも不運が重なってて、自暴自棄になってる時に、酔っ払って踏切内で倒れてた医師の大悟を助ける。
金持ちで優しい大悟と子供のヒカリを含めデートしてて、プロポーズされ、不幸のどん底から幸せになったと思ってたが・・・という話。
途中までは面白かったが、大悟の子どもヒカリが不気味な行動とかしだし、最後は・・・なんじゃこりゃ!でした。
TSUTAYAグランプリ???
訳のわからんラストを見せられてどう感じれば良いのかわからなかった。
ヒカリ役のCOCOがミニ江口のりこみたいで、気持ち悪い小学生をうまく演じてた。
ー 子供の幸せは、親の育て方で決まる・・・ -
■様々なモンスター
1.幼い頃に苛められ、転校を繰り返し、たった一度だけ母に引っ叩かれたせいで、耳鳴りに悩む開業医、大悟(田中圭)。
ー 大悟の異様な部屋の意匠。幼い頃からの成長過程を自ら描いた画が、壁に掛けられている風景だけで、この人はオカシイ事が分かる。-
2.大悟が溺愛する、前妻との間に生れた赤い靴を履いている女の子ヒカリ(COCO)。個人的に、一番怖かった・・。
ー 前妻と、浮気相手は事故死したとされているが、”実はこの子が殺しちゃったのではないの?” -
3.大悟に遭った当初は幸福の絶頂にいたが、徐々に上記二人から、精神的に追い詰められて、狂気の沙汰に走ってしまった小春(土屋太鳳)。
- 土屋さんは、頑張ったと思う。あの役はやりたくないよね。見事な、女優魂でしょう。-
◆その他
・小春の父を演じた、石橋凌さん、太ったなあ。「ARB」を牽引したロックンローラーが、駄目じゃない、と思ったら・・。
・大悟の母を演じた、銀粉蝶さん。お元気そうで何よりです。けれど、ハンバーガーは健康上、どうだろう。この人も、息子に”捨てられて”壊れちゃったのかな・・。
<大悟と、小春が予防接種したシーンは、”そんな事できるわけないじゃない!”と思ったが、あれは所謂映画的演出であり、(それにしてもだが・・)本当にマネされたら困るからなあ、と良いように解釈した作品。
この映画のキーワードは”捨てられた人”かな と思った作品でもある。>
まあまあまあ。(笑)
子育てしていると。なんかわかるようなどうなのか。(笑)(笑)
もう一人一軒で、ベーシックシンカム世代にはどーでもいいのかもしれませんが。(笑)(笑)
家族という過去の最小単位のなかのゴートスケープ役のあがきというかどうなのか。(笑)
ある意味、みんな必死なのかどうなのか。(笑)(笑)
まあ生物というか動物は大変なんだなーーとか。(笑)
生存確率はかつてはかなり低かったぞーーーーとか。(笑)
鮭の産卵とか。(笑)
なんかそんな、サバイバル的な。(笑)
宇宙開拓世代には関係ないかもしれませんが。(笑)(笑)
昭和世代向けなのか。
平成のおっさん、おばさん向けなのか。(笑)(笑)
令和世代は観ない方が良いかと。(笑)(笑)
注)エログロサスペンス耐性が、結構強めな人間の感想です。
すごく、実際に有り得そうな話ですよね…
親の再婚で(しかも前妻は曰く付きの事故死)、
心に傷を負い、実は狂っていた娘、
幼少期のトラウマにより、「完璧な父と母」になろうと狂気的なまでに心酔する男女。
3人の、世にも悲しい化学反応。
娘の狂気の根源は、再婚が原因なのか、母親の死か、父親譲りか。
ダークな御伽噺ということで、もはや作り手は娘の理由には目もくれてないのかもしれないですが、そこが気になるんだわたしは!
パラサイトするように、うさんくさい大悟や、序盤で大悟教に入信する家族にわくわくしつつ。
「足のサイズしか知らないのに結婚するなんておかしい」という、友人のシンデレラに関する批評や、
「死体をさわれないなんて愛がない証拠」という、展開を予想させるような大悟の言葉(ここで私は、前妻が元開かずの間にいるのを期待した)、
度々出てくる点滴(プラセボ効果かな?)など、
素敵な描写をガン無視して、
「オッス、おら伏線!」という顔をして立ってたインスリンくんが、最後を掻っ攫ってったのが寂しかったです。
30年も、自分の裸を模写し続けるなんて、なんか伏線として回収されなきゃ、模写の大悟くんたちが泣いてますよ。うさぎの剥製も号泣間違いなしです。
伏線の回収どころを私が見落としてたなら、まじで教えてほしい。
大悟の絵の技術も、趣味以上の理由がないならとても寂しい。
物足りないので私は、大悟があの性格で、これまでの彼女とかにヘマしなかったか妄想して帰ります…そういうスピンオフ絶対ありそう。
観ていると胸の奥がどうしようもなく苦しくなります。もう一度、二度観たい作品です。