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02月16日 台灣上映
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仁義なき戦い 広島死闘篇評論(16)
北大路は純な若者。時代的に戦争の影を引きずって皆が生きている。混乱期に機能していたヤクザの役割が時代の流れと共に警察との位置関係が変わって行くのが良く分かる。
今回脇の文太は相変わらず渋い。梶芽衣子きれい。成田三樹夫もはまってます。
仁義なき戦いの前半三部を見て思った事はとにかく、新キャラが若くて個性的で野心に満ちてて魅力的でストーリーを引っ張ってくれるという事。今回はどんな奴が出るんだ?って言うのが一つの楽しみになっている。今回はやっぱり北大路欣也と千葉真一。千葉真一はいわゆるチンピラだと思うのだけど、若い奴ら少数でデカい漬け物石みたいな組織をぶっ壊してやろうぜって生き様は格好良かった。ただやり方はあまり好きじゃないけど魅力的だった。結局ヤクザも上の人の手のひらで踊らされて若くその命を散らす姿は悲しかった。
先週丸の内TOEIで仁義なき戦いを観てから。なんかどっぷりハマりそうな感じでw、2作目の「広島死闘編」も観たくなり、再び丸の内TOEIに足を運びました。
で、感想はと言うと、面白い!
前作からの荒々しさも健在で、今の作品に比べたら観難い部分もありますが、それが味。
なんと言ってもグイグイ引き込まれるパワーがありますよね。
前作よりも物語としての骨格が確りしていて、かなり観やすい。
80年代のヤクザ映画の基本的なストーリーラインがこの作品で既に形成されています。
菅原文太さん演じる広能昌三が出番が少なく、狂言回し的な役割になっていて、正直主役とは言い難いけど、その分山中と大友と言う強烈なキャラクターが登場して、作品の魅力に拍車が掛かっている。
撮影に関しての様々な裏話的な話は有名なので割愛しますが、山中=北大路欣也さん。大友=千葉真一さんで大正解でしょう。
千葉真一さん演じる大友勝利はキャラが濃すぎて強すぎw
メチャクチャ魅力的なキャラクターでそりゃ人気ごあるでしょうと言うのが分かります。
また、北大路欣也さん演じる山中正治は大友と対照的に翻弄される悲哀がグッときます。
他のキャラクターも俳優陣も超個性的で魅力的。
梶芽衣子さん、成田三樹夫さん、川谷拓三さん、福本清三さんは個人的にも印象的です。
特に梶芽衣子さんと成田三樹夫さんが良いんですよね。
梶芽衣子さんは「修羅雪姫」「女囚さそり」で有名ですが、今作でもメチャクチャ色気があるんですよね。お美しい♪
成田三樹夫さんはもう目力が凄くて、クールでインテリ感が凄いんですよね。
今作にもご出演されていました志賀勝さんは今年の4月にお亡くなりになられているんですよね。
ご出身が自分と同じく京都で亡くなられた時も京都との事で強面の役者さんとして子供の頃から印象的でした。御冥福をお祈り申し上げます。
大友の無鉄砲な性格と山中の悲運なキャラが対照的でそれでいて親分達の非情かつ無情な立ち位置がヤクザ社会の冷酷さが見事に対比されてます。
今作でも金子信雄さん演じる山守組長が良い感じでゲスっぷりを発揮してますw
ヤクザ映画としても邦画としても燦然と輝く名作の続編を観れて、期待通りで満足満足♪
古くても、好き嫌いがあるしても、物凄く勢いのある映画として稀有な作品。
やっぱり映画館で観れて嬉しいです♪