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タイトロープ評論(8)
娼婦の連続殺人。主人公の刑事は風俗店へ聴き込みに行くが、そこで体験(味見?)もするが、関係を持った女性が殺され始める…という内容。
って、そんなエロティックな作品に娘を出すかねぇ~
まぁ、なかなか楽しめるサスペンス作品でした(^^)b
この作品は銃をバンバン撃つような内容ではないが、この時期の作品を後にクリント・イーストウッドは『ミスティック・リバー』の際のテレビインタビューで「銃をバンバン撃つような刑事ものには飽き飽きしていた」と述べており、ようするに出ている役者もつまらない、観る客もつまらない状態なわけだ。飽き飽きしているなら出るなよ!結局、金貰えるから出てたんだろうが。
クリント・イーストウッドはアメリカで日本車が売れまくってアメ車が売れなくなったとき、『グラン・トリノ』というオナニー以外の何物でもない作品を作り、最低なチンピラが乗る車をわざとホンダ車にした。本田宗一郎に対する敬意など微塵も無い。
『パーフェクト・ワールド』もひどいオナニー映画だったし、やたら評価が高い『ミスティック・リバー』は、明らかに「銃をバンバン撃つ映画に出ている、知的じゃない人」というイメージからの脱却と映画賞を露骨に狙いにいった作品なので、俺は評価していない。もちろん、あの映画の3人のメインキャストの演技は最高に素晴らしいが。
レイプセンターの女とデートしているやる気のない刑事。
「スリー・リバース」の飲んだくれ刑事のブルース・ウイリスの方が、
見ていて腹が立たなかった。
自分に関係のある女が殺されて、身内に危険が迫っているのも
気が付かないとは余程のアホ刑事だ。
おまけに同僚が二人も殺されてしまう有様。
こんな作品ではヒットしなかったのも当然です。
本人制作だけあって、彼のお得意のキャラクターです。
1984年制作だけあって、セットや仕掛けが若干ちゃちいところはご愛嬌。
せっかく舞台がニュー・オーリンズなんだから、もっとジャズで盛り上げてくれても良かったのでは。
クリントの走るシーンには笑えました。似合わない。あの走りじゃ犯人逃げちゃうよ。
そして最後に……
犯人、誰?
女性連続殺人の捜査を進めるこの刑事、犯人像が自分と似ているような気がして悪夢にうなされる。
クライマックスは走る走る。