1980年代に多くのヒット作を生んだ青春映画の名手ジョン・ヒューズが、学校をサボった男子高校生の1日を軽快なタッチで描いた青春ドラマ。シカゴで暮らす高校3年生のフェリス。ある晴れた日、学校をズル休みすることにした彼は、仮病を使って両親を騙し、本当に病気で休んでいる金持ちの親友キャメロンの車に乗り込んで街へ繰り出す。フェリスのガールフレンドも学校から連れ出し、3人は休日を思う存分に満喫する。一方、フェリスの仮病を疑う校長は、彼の自宅を訪れるが……。主演は「ウォー・ゲーム」のマシュー・ブロデリック。
フェリスはある朝突然に評論(9)
何をやっても上手くこなす人気者の高校生フェリスが恋人と親友と一緒に学校を1日サボり普段と全く違うことをする。たったこれだけのことを面白い娯楽として完成させた。
フェリスの行動が面白いし楽しい。作品中の彼は何もかもが上手くいく星の下に生まれているようだ。彼のやること為すこと全てが型破りで、機転の速さと行動力と何よりも強い精神力で怖いもの知らずに突き進む。彼には人を巻き込み動かす力がある。実際にはかなり無茶なことや悪いこともしているし、それ故に敵も作っているのだが、それでも最後には持って生まれた星のためか何とかなってしまう。
そしてこの作品を面白くしているのが独特の演出で、特に馬鹿げた仕掛け・悪だくみ・フェリスの咄嗟の判断と行動に加えて、校長・駐車場係といった脇役までが面白いし笑えた。最初から最後までたくさんのことが起きて飽きることなく続いていく。ジョン・ヒューズ監督のそれまでの作品『ときめきサイエンス』『すてきな片想い』の演出は悪い意味で馬鹿らしさとくだらなさ・幼稚さが強すぎて好きではなかったのだが、本作品から急激かつ段違いに水準が高くなって一皮剥けた。『アメリ』はフランスらしいお洒落な演出が素晴らしかったが、本作はアメリカらしい馬鹿げた演出が非常に良い出来だった。それがその後の『ホームアローン』に繋がっている。
また音楽が楽しくて良かった。休日の過ごし方は『ローマの休日』のごとく、シカゴの観光にもなっている。
IMDbによると、作品中で登場したフェラーリ250カリフォルニアはMGベースで作成された複製品だそうだ。本物の1台は2015年の競売で18.5百万ドル(約20億円)で落札されており、作品中で壊されたものは言うまでもなく、走行中の場面でも本物を登場させる予算はなかったらしい。しかしMGでも十分名車でもったいない。
ちなみに車庫の中でエンジンをかけているとあっという間に一酸化炭素中毒で死ぬので、良い子のみんなは真似をしない方がいいでしょう。
ちょうど高校生だった私にはテーマそのもののような映画でした。
ビデオも購入し、ブルーになると観ていました。今もテープはあるもののハードがなくて観られなくて残念(;_;)
ひさびさに見直しました。
すると…
オープニングから、あまりのMTVテイスト全開にびっくり!
そして、マシュー・ブローデリックのキュートさにもまたびっくりです!!
お調子者の高校生フェリス(ブローデリック)が、
「こんな良い天気に学校に行くなんてもったいない!」と
あの手この手で仮病を装い学校をサボって、
悪友・ガールフレンドと一緒にシカゴの街を遊びまわる…
というだけのストーリーなのですが、、、
改めて見直すと、これは一連のヒューズの“学園モノ”とは一線を画す作品でした。
シカゴの街の観光映画にもなっていたり、
留守宅に敵が潜入して大騒ぎ…な展開は
「ホーム・アローン」の原型にもなっていたり。
とても質の良いエンターテインメント映画です。
でも、ファミリーコメディとは違って、
ヒネくれた毒もこっそりたっぷり
こんな映画を同世代として観ていたら、
そりゃあ映画好きになるなあと、
自分の幸せをつくづくと感じました。
この作品で、オープニングとエンディングにフェリスが言うセリフを。
「人生は短い。思う存分楽しまなくちゃ」
ほんとに、そうですね、、、
あと、この作品を、マシューが教師役をつとめる
「ハイスクール白書~優等生ギャルに気をつけろ」
と併せて見ると感慨が3割以上増しになるはずです。
しかし日本人からすると、いや私だけかもしれないが
主人公が嫌な奴にしか見えなかった
それにストーリー全体が地味で映画というよりテレビ
この映画のどこがいいのかさっぱり分からない
舞台がシカゴという事なにで、もしかしてシカゴに住んでる人ばかりが高得点入れてんじゃないの
うーん、全然面白くない。当時の人はこの映画の何を楽しんだのでしょうか?とても不思議です。
「スパイダーマン ホーム・カミング」で「Good movie!」と言ってたのが気になっててNetflixで観たのですが、とにもかくにもフェリスがムカついて仕方ない。自己中でメッチャ嫌なヤツじゃないですか?
友達の父親のフェラーリを勝手に乗り回すのも最悪でしたが、蹴ったり壊したりサイテーでした。で、友人が親と向き合うように成長したとかいい話っぽくしてるのも意味がわからん。何千万もする車壊したのに反省もなしかよ。
エンドロール終わった後のポストクレジットシーンは「デッド・プール」でそのまんま真似されてましたし、アメリカでは人気の作品なんだろうなぁ。個人的には全く理解不能でした。
ただチャーリー・シーンがドラッグで警察に捕まっていたのはちょっと笑えました。