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ホートン ふしぎな世界のダレダーレ評論(6)
キャラの動きや表情は観ていて楽しく笑わせてくれたりするが、全体的にはかなりもうひとつの出来。
かなり疑問点がある。
1 あの世界(ホートンが住む世界)には象は一匹しかいないのか。
2 ホコリの世界とホートンが会話するシーンで「僕は象のホートン」って言ってるがホコリの人達は象を見たことも聞いた事もないのに象を認識するとこ。
3 最大の疑問点は、今まであのホコリはどこに居てたのか。かなり安定したとこでいなければストーリー的におかしくなる。ホートンが息を吹きかければ大風がふき、ホートンが転んだりしたら地震になる。今まではあのホコリの世界ではなかったのか?かなり長い間続いているダレダーレ国だがホートンの世界でかなりの風が吹けば国ごと飛ぶはず。上手く伝えれないがかなりの疑問点!
キャラも憎たらしいのが多く可愛いキャラが少ない。作っていてストーリー的に疑問は感じなかったのか。不思議作品。
映画「ホートン ふしぎな世界のダレダレーレ」
(ジミー・ヘイワード/スティーヴ・マーティノ監督)から。
ジャングルに住む、象のホートン。
アニメとはいえ、なかなか楽しいキャラクターだった。
一輪の花についた「ほこり」。
そのほこりの中に、人が住んでいる。(笑)
これだけじゃ、まったくストーリーがわからない、ごめん。
ただ、ほこりの中に住んでいる、ダレダレーレの市民。
「こんなほこりの中に、人が住んでいるわけないだろう、バカらしい」
これが、一般の動物たちの考え方である。
しかし主人公・ホートンは、その枠にはまった考え方を否定した。
それを象徴する表現が、
「彼らが小さいんじゃなくて、僕らが大きいのかもしれない」。
そう考えれば、絶対間違っている、とは言えないだろう。
いつも自分を基準に、物ごとの尺度を図ってしまう私たち、人間。
可能性を狭くしているような気がしてならない。
大所高所から・・って、こんなことを言うんだよなぁ。
とっても短いストーリーを全く違和感なく映像化しておりますが、大人の私もとっても楽しめました。個人的には小さいお花の中の世界とホートンの生きる世界のパラレルワールドが、「マトリックス」にも通じるものがあって異常に興奮。
日本では「崖の上のポニョ」との一騎打ちの様相ですが、笑えて泣けて家族で楽しめる最高の映画です。是非、ご家族で!
ともすると『ウォーリー』ばかりに目がいきがちですが、『ファインディング・ニモ』のスタッフが製作した作品として、大人の観賞にも堪えられる傑作です。
一番感じたところでは、大人の先入観の愚かさ。
芥子粒より小さい存在であるダレダーレ国の存在を巡って、ホートンは仲間の動物たちに馬鹿にされて、迫害すら受けてしまいます。
彼らは、芥子粒より小さい存在の国があることそして目に見えない存在を認めようとしなかったのです。
逆に、ダレダーレ国の住民は市長が語る上空の空を超えた世界のこと、そしてホートンという巨大な生物が自分に話しかけてきたことを認めようとしませんでした。
この辺の描写は、キリスト教の迫害に負けずに地動説を唱えた近代ヘルメス思想主義者(フリーメーソンなど)たちの信念を思わしめるところです。
自分の主観が真実であると経験を積んできた大人たちはみんなプライドを持っています。この作品を見て、そんなプライドは特に大きな誤りを生むものだと反省するところ大でした。
その点ホートンは、すごく素直なんですね。だから市長とも心が通じ合ったのです。
市長の口癖は『どんなに小さく立って人は人だ』というもの。大人はいつも初対面の人間には、うわべの見てくれとか肩書きでしか見ようとしません。
存在することすら信じられない異なった世界に住むふたりが、障害を乗り越え協力し信頼しあうところが感動するところでしょう。
ぜひ子供たちに見せてあげて、五感の目に映ることだけが真実ではないぞ~ということを本作で教えてあげてください。いますごく自己中な子供が増えてきています。
他人の見方も信じることの大切さ解れば、優しさや思いやりの気持ちが強くなることでしょう。
そういう点では、ダレダーレ国の市長を支える家族の描写も暖かくて素敵でしたね。
そして映像表現もなかなかいいです。ダレダーレの表皮の質感、そして圧巻は数百万本のクローバーの花が風にそよぐ光景など、その後の『ウォーリー』に繋がっていく雄大なシーンが描かれていました。
おもしろくて大好きな親戚のおじさんが夜寝る前にお話ししてくれるような…そんなあたたかさを感じます。←?
思いやりのある映画です。
ほっこりしたい時に是非。