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ジャック・メスリーヌ フランスで社会の敵(パブリック・エネミー)No.1と呼ばれた男 Part.1 ノワール編評論(4)
社会の悪ってもんじゃないですよ、極悪です。ただ単に悪党。
彼がとても悪党という事は伝わってきましたけど、別に戦争の記憶に苦悩するシーンもないし・・・
人物としては悪党ということしか分かりません。
根っからの悪だったけど戦争前はなんとか抑えていて、それが戦争によってはじけ飛んだ、という訳でもありません。
つまり、愛されるキャラクターではないので、何を目的に見ればいいのか不明。
見ごたえは普通。
優しい目の奥に見える怒りの表情は、凶悪犯としての魅力が満載です。
これまでに語り継がれてきたジャックを完璧に描ききっている作品です。
でも女性には優しい男!決して手を出さず、惜しみない愛を注ぐところに女性は惹かれるのですよね。とってもセクシー!物腰はやわらかで紳士的で頼もしく、そして暴力的。怖いもの知らずで容赦無し。世界で最も有名なギャング、彼のポリシー、生き様をこの映画で知ることができました。又設定の小道具、自動車と60年代のファッションなど多く再現されており、そこも見所でした。
結局主人公はスケールの小さい単なる「コソ泥」?(まだ、パート1しか観ていないが・・)
「社会の敵」と云われるなら、「アメリカンギャングスター」の主人公
フランク・ルーカスぐらいデカイことをやらないとね~!
義賊を想像していたけれど、そんな甘いものではなかったです。
人としてかなりイカレています。
なんの救いもない話でした。
Part.2でこの男の最期がどうなるのか
機会があれば観てみたいですが・・・。