バトル・オブ・ザ・リバー 金剛川決戦
プロット
中国
01月03日 2022 台灣上映
赤いグラス
プロット
日本
05月18日 1966 台灣上映
クリムゾン・リバー
プロット
フランス
01月27日 2001 台灣上映
フローズン・リバー
プロット
アメリカ
01月30日 2010 台灣上映
ビッグ・リバー
プロット
日本・アメリカ合作
05月27日 2006 台灣上映
ザ・リバー(1984)
プロット
アメリカ
02月21日 1986 台灣上映
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リバー・オブ・グラス評論(6)
うーん。けっこう良かったけど、もう25年も経つと今の気分では無かったかな。グランジがリアルだった95年当時に観たかった。当時のリアルタイム鑑賞だと随分ハマったと思う。
(かと言って全体的にグランジの匂いが漂っているだけで、ニルヴァーナなどのグランジ系の音楽が流れる訳ではない)
16mm特有の少し粗い感じで映し出されるフロリダの陽光が、この作品の世界観と上手く合っていた。
予告編があまりにも良すぎて、期待値も上がってしまったが、もう少しクライムムービー(”Bonnie & Clyde”とか)のパロディ的な要素を入れた方が間抜け感も増幅して良かったかも。
もし同じストーリーでコーエン兄弟が作ってたら、もっと救いようが無い程のバカっぽい展開になったと思うが、あれだけ間抜けなプロットにも関わらず安易に「おバカ」な方向には舵を切らないのが、この人の独自のセンスのようだ。
そのプロットの方も辻褄の合わない部分もあったりして(本当は殺してないのに急にパニックになって車で走り去るとか)イマイチ腑に落ちない所もあったりもしたが、ラストの急展開の終わり方は良かったと思う。
音楽の方も全編にわたり流れるジャズ(特に主人公の父親役のドラムソロ!)といい、ラストのエンドロールで流れるSammyといい、音楽好きにとっては、まさに「わかってるなあ」といった感じ。
蓮實重彦が語っていた「ショットが撮れる監督」というのも間違いない。
素晴らしいショットが多過ぎて、アレを繋げれば、そりゃあ予告編は傑作の予感に満ち溢れるに決まってる。
その予告編を観て勝手に想像していた「ロードムービー × 勝手にしやがれ ÷ ジョン・カサヴェテス=本作」といったイメージとは実際ちょっと違ってはいたけど、とはいえ、やはり、ヌーヴェル・ヴァーグだったりカサヴェテスあたりが好きな人にとっては、間違いなくお勧めの一本の一つだ。
逃避行にすらならない男女カップルにもなれない、鬼気迫る緊張感すらない、シュールで間抜けな少しの珍道中、呆気にとられる衝撃的なラストシーンは笑えてしまうし、どこまでも突き進む無理矢理な暴挙に出るコージーの逃亡に誰かが気付いてあげて欲しい。
法という線をまたいだ男女逃避行モノ。孤独なふたりが人殺しによって自己アイデンティティーを確立しようとするヘンテコ犯罪コメディ。
アウトローに憧れて。大きなことでなく些細なことの積み重ねを描くケリー・ライカート監督が、良作傑作も多いこのジャンル・プロットを扱ったデビュー作品で、演出や空気感なんかもそれ以降のドキュメンタリータッチなものとは異なる。意外と笑いどころも多く、この監督のフィルモグラフィーにおいて作品のタッチ作風も含め一見異色の作品ではあるけど、どこかへ向かう道中・漂流中という点ではその後の作品たちと一貫しているかも。娘も拳銃も行方不明。