「ATM」「リミット」の脚本家クリス・スパーリングが監督・脚本を手がけ、並外れた超能力を持つ女性が凄惨な人体実験にかけられる姿をドキュメンタリータッチで描いたサスペンススリラー。1970年代、ウェスト博士は超能力の調査を行なうためアティカス研究所を設立する。ある日、超能力を持つ女性ジュディスが被験者として研究所にやって来る。実験してみると、ジュディスは驚くべき力を持っていることが判明。しかしその力は、彼女が「邪悪なる存在」に取り憑かれているためだった。軍はジュディスの力を兵器として利用しようと考え、研究所に監禁して恐ろしい人体実験を開始する。ウェスト博士役に「THE JUON 呪怨」「イン・ザ・ベッドルーム」のウィリアム・メイポーザー。
恐怖の人体研究所評論(2)
二度と見ない。
自宅にて鑑賞。日本劇場未公開作、原題"The Atticus Institute"。ドキュメントタッチに徹してた地味乍ら堅実な作りで、圧倒的なリアリティに溢れている。演者達の演技も巧み(中でも“ジュディス・ウィンステッド”のR.キルステッドは役柄にマッチした容姿も含め熱演が好印象)な上、ライティングやカメラワークもいかにもそれっぽい。ただ云ってしまえば、小ぢんまり纏まったステロタイプなストーリーだし、展開や描写もややもすれば派手さにも欠けるので、一部の方々にしか歓迎されないかもしれない。65/100点。
・ラストに表示されるW.メイポーザー演じる“ヘンリー・ウエスト”博士についてのテロップ──「1976年10月23日 ウエスト博士は失踪」 「1982年 死亡認定された」 「彼の消息は約40年間 分かっていない」とは、現在も行方不明との解釈でいいのだろうか。
・鑑賞日:2016年3月23日(水)