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キングダム2 遥かなる大地へ評論(12)
今作では、新キャラクターの羌象の物語にかなりの比重が割かれ、「あずみ」のような背景設定が興味深かったが、折角育てた戦闘員をあのような方式で減数するのは、実は無駄が多くて非効率の極みなのである。しかし、羌象がどれほどの想いを抱えて来ているのかが伝わって来たのは良かったと思う。羌象役の山本千尋は、「鎌倉殿の13人」でも善児に育てられる娘役ということで、似たような生い立ちになるのかもしれない。姉の羌瘣役が清野菜名だったのも目の保養であったが、楊端和と違ってどちらも肌の露出が全くなかったのが不満であった。
どれほど戦闘技能に優れていても、一人の戦闘員の知り得る範囲は局地的な勝敗に限られ、立てられる作戦もたかが知れており、信の目指している大将軍とは全く視点が異なっている。大将軍に必要とされるのは軍の全体を見据えた戦略眼であって、個人的な戦闘レベルとは次元が違うのである。これはいくら個人戦を積み重ねても身に付けられるものではなく、軍略を身に付けた者から教わるのが最も近道である。
まず、5人1組になって戦闘の最小単位として1人の敵に当たるというのは、数的有利を保って自軍の勝利を実現するための確実な方法である。赤穂浪士の吉良邸討ち入りでは、3人が1組になって敵1人と対峙したため、吉良側には多数の死傷者が出たのに、浪士側には死者はなく、負傷者も極めて少なかったことが知られている。この戦法の場合、信のように単独行動する者は論外であり、軍令違反で最悪の場合処刑される可能性がある。
敵の前線を真正面から突破して敵の背後に回り込んでしまえば、軍隊というものは背後からの攻撃に滅法弱いので、地滑り的な大勝利を得られる。これはナポレオンが最も得意とした戦法であり、フランス軍に連戦連勝をもたらした。信が行った正面突破はそれを彷彿とさせたが、突破した兵数が少なすぎて地滑り的勝利には程遠かった。
丘陵地が一種の城として機能するというのは確かだが、戦闘地域を丘陵から離れたところに引き込んでしまえば降りて来ざるを得なくなるはずであるし、取り囲んで下から火を放ては殲滅することもできるので、必ずしも万全ではない。平原はいくらでも広いので、あの丘陵にこだわらないところに戦場を移動させれば良いだけのはずである。
秦軍の将たちは、縛虎申や麃公など、当初は頼りなさげであったが、それぞれに命懸けで戦場に臨んだ本物の将であったことが知らされる。知将が個人技の戦闘力も高いということは稀であるので、呉慶が何故あの展開を望んだのかがやや解せなかった。
呂不韋がいつ出てくるのかと思っていたら、ほぼ次回予告のような出方だったのに肩透かしを喰らった感じがした。昌平君が玉木宏というのも贅沢な配役だと思ったが、お楽しみは 2023 年公開の次回作「キングダム3」までお預けらしい。次回作にはまた楊端和が出て来るようなので楽しみである。音楽は非常に質の高いものであったが、エンドロールのミスチルの歌は場違い感が甚だしく、雰囲気ぶち壊しであった。大軍をそれらしく見せてくれた演出には感服させられたので、次回作にも期待したい。エンドロールの後におまけ映像があるので、最後まで席を立たないようにご注意しておきたい。
(映像5+脚本4+役者4+音楽4+演出5)×4= 88 点。
その一方で2作目はコロナ禍での撮影となり、CGを駆使しての撮影となったからなのか、背景映像のスケールがパワーダウンしたように感じました。
とは言え、この2作目が、似たような風景が続く、砂の舞う屋外での戦いを描く作品なのであれば、このCGを駆使しての映像でも問題はないのでしょう。
本作での最大の見せ場は、何と言っても山崎賢人が扮する信、そして、清野菜名が扮する羌かい(きょうかい)のアクションシーン。2人とも訓練を積み、全体的には迫力のある映像になっていたと思います。
このように基本は良いのですが、「超大作映画」であるがゆえに気になってしまうシーンがいくつかあり、特に気になった点を列挙してみます。
羌かいが「策がある」と言うシーン。
本来は面白いシーンなのでしょう。しかし、羌かいが女性であることを隠しているためか声を張っていなく、あれだけ距離の離れた信たちには聞こえるはずのない状況となり、見ていて残念に感じてしまいます。
砂の舞う屋外で、声の通りも決して良くはない場所なので、あの時は、羌かいが信たちに近付いた位置で「策がある」と話しかければ、違和感のない自然な場面に見えるのでは。
このように、声の大きさと役者の位置に違和感のあるシーンが散見されます。
「ワイヤーアクション」に見えてしまうシーン。
いくらワイヤーを使ったアクションでも、「るろうに剣心」シリーズのように上手く動かすことでワイヤーを感じさせない自然な動きを追求できるはずで、前作と同様にまだ「ワイヤーアクション」に見えてしまうシーンが散見されます。
信と羌かいの関係性の不自然さ。
冒頭の信の登場シーンの必然性と、わざわざ「●●がいれば」などのように説明調な言葉を残して死んでいく敵。そして、信が戦場で伍(五人組)を組む際に、服装が他とは全く違い異彩を放ち、誰もが注目する羌かいが「余りもの」で残って❝最弱の伍❞に入る展開。そして、冒頭の話とつながるような無理やり感が見える脚本。
この他では、前作で「キングダム」といえばONE OK ROCKの「Wasted Nights」が良い意味で世界観を際立たせていたのが本作ではアーティストごと変わり新味に欠けてしまった点や、終盤での戦車隊がなぜだか連鎖的に破壊されていく映像展開の必然性の分かりにくさなど、いくつかあります。
とは言え、「コロナ禍でのアウェイな状況」を考えると、よく出来た方だと思います。これから先も続きそうなので今後の展開に期待したいです。
単調になりやすいストーリーを上手くまとめてましたね。
羌瘣がぴょんぴょんと跳ねるとこは良く映像化出来てました。まっ、ワイヤーは否めないですけどね。
河了貂の出番が少ないのは仕方ないけど、もっと見たかったなぁ〜。
兎に角早く続きが見たいです。
期待以上にキャストのアクションシーンが凄くて、洋画のひけをとらないスケール!
製作陣、キャスト陣の良いものを作るんだ!の気合が伝わってくる。
映画館で観るべき映画だった
戦災孤児の少年・信が天下の大将軍を目指して数々の修行を積み、成り上がっていくという王道ストーリーはハズレなし。
前半は盛り上がりに欠けるが、途中から画面に食い入るようになるほど面白い。
今作では同郷の尾兄弟や羌かいたちと組んだ最弱の伍(五人組)中心に活躍する姿が描かれている。
縛虎申(ばくこしん)を演じた渋川清彦、さすが超実力派なだけあって、演技力が群を抜いている。
清野菜々演じるきょうかいも今作で大きな存在を放ち、次回作でも活躍していくのだろう。
それにしても、豊川悦司、大沢たかお、小澤征悦と、勇ましい将軍たちを演じた豪華な顔ぶれと存在感の凄さときたら…。おうき将軍扮した大沢たかおの登場には大きくガッツポーズ!もう、大好きだわ。
CGを多く使った撮影だったようで、壮大な風景感はあまり感じられなかったが、ド派手なアクションシーンはお見事だった。
最後にエンディング曲について。前作のワンオクも良いけど、今作のミスチルも悪くない。これはこれで大きな余韻に浸れる。とはいえ、やっぱりワンオクの「Wasted Nights」のイメージが強いんだよね。次回作は2023年とのこと。楽しみ!