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アイ・アム まきもと評論(14)
最初に伝えたいのは「川っぺりムコリッタ」を見てから本作を見るべき!ですね。
孤独死について、川っぺりで、部屋の中で亡くなる位置で自死かどうかがわかるというシーンがあって本作で「ははぁ、なるほど」ってなるとか、お見送りをする役所の立場とか色々と対比すると理解が深まると思いました。
本作では、阿部サダヲ扮するお見送り係のまきもとの行為が無縁仏となる方たちの魂を浄化しているのでしょう、それは素敵なことだし、ロードムービー的に繰り広げられる人との関わりがまきもとの内面も変えていったのでしょうね。
ただ、発達障害の子を持つ(持っていた)人間からすると、そんなに簡単じゃあないよね、と、そこは今ひとつ共感できなかった。
それでも満島ひかりの両作品での演技の違いを感じたり、本作も豪華出演陣の安定した演じ方を堪能できることは間違いないですね。
余談ですが私にとっての最大のサプライズはサプライズ登場の阿部サダヲさんの真後ろで撮影に写り込んだことでした。
そして日本でリメイクされた『おみおくりの作法』が、『アイ・アム まきもと』。このセンスに象徴されるように威厳や格式より、『アイ・アム まきもと』というに自分(まきもと)本位な作品に。そもそも阿部サダヲは、共感を得るというより突飛な役で楽しませる役者だと思っているだけに、劇中の行動には感情移入はしにくい。面白くないユーモアと引き換えに威厳や格式を失った本作は評価しがたい。なにより退屈。
まきもとさんは、おみおくり係なのか?
過去からたくさんの人をおみおくりしてきてどう変化してきたのか?
たくさんのなぜ?が頭に浮かびました
原作に忠実なのでしょうか?
海外っぽいなと思うシーンもいくつかありましたが
クライマックスは、急に感情を動かされました
邦画として、少し違う感じにリメイクされています。阿部サダヲさんはハマり役。満島ひかりさんとの未来を期待してしまいます。
ただ、積み上げられたお骨の数は異常です。それなら、最期はもっと「押し寄せて来る」って感じにして欲しかったかなぁ。
笑えてちょっと切ない。
まきもとさんは、こんないい人居るわけない!!けど、こういう感じの人って確かにいる、と思われるキャラクター。
面倒くさい人だけど、その面倒くささがものすごい優しさからきてる所が更に面倒くささを助長するのだけど、じわじわ良さが染み込むのか気がついたら彼を好きになってると思う。
出てくるキャラがそれぞれアクが強くて面白いので観ていて全然飽きなかったな。
最後の歌がまたいい。
ほいでカッコいい人って歳を重ねてもカッコいいのね、宇崎さんめっちゃカッコよかったです。
終活について最近考えることが多いんだけど、今回もなんか色々しんみり考えてしまったわ。
いや、順番的に両親が先なのはわかってるんだけど、なんか死ぬまでに色んなもののわだかまりは取っておくべきだなと心から思った。
是非ともご家族でご鑑賞いただきたい映画です。
愛すべきキャラのまきもとさんにイラつきながらも、心からのハグを送ってください。