罪と悪
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02月02日 台灣上映
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クリエイション・ストーリーズ 世界の音楽シーンを塗り替えた男評論(3)
自分はあまり洋楽どっぷりなタイプではなかったので知識が浅いままに観たが
過去現在を自在に行き来しつつスピーディにグイグイ進むので流れに身を任せる形で楽しめた。
ダニ―・ボイル監督の『トレインスポッティング』と共通するキャストやスタッフが多いこともあり、トレスポ感は強い(ドラッグの描写も多い)のだが、音楽業界の実話という地盤の映画であるためか鑑賞後感は異なり、家族や夢を追うことに関するところに帰結するのが共感にもつながる気がした。
正直なところ丁寧に説明するような映画ではないこともあり一度の鑑賞で全てを消化できておらず、観た直後は感想に困ったのだが、一緒に観た知人の解説をうけて理解が深まった。
音楽に詳しい知人から言わせると、かなり細かいネタが散りばめられているらしく
音楽ファンは更に楽しいだろう。
レーベルの音楽はほとんどサブスクで聴けそうなので、聴いてまた観たいと思った。
(カリコレ先行上映にて)
プレイヤーとしてではなく、マネージャー(裏方)として頭角を現していくアラン。いわゆるはみ出し者のサクセスストーリーではあるが、彼の内面の脆さや儚さが伝わりにくく、感情移入がし辛い。『エルヴィス』のトム・パーカーも実在した胡散臭いマネージャーだったけど、それと比べるとアランのマネージメント能力の卓越さがイマイチ伝わらなかったのが残念。
テンポ良く進む構成から、ダニー・ボイルorガイ・リッチーフォロワーの作品かと思ったら、製作総指揮をボイルが、監督を『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』の俳優ニック・モランが務めていたと後で知って納得。もはやボイル&リッチー作品は映画作りのテンプレートとなっているんだろうけど、このフォロワー作にも終始ノレなかったのは、やっぱり彼らの作風が苦手だからだろうか。
プライマル・スクリームやオアシスを見出した
インディーズレーベル、クリエイション・レコーズ
創設者アラン・マッギー。
彼の波瀾万丈な人生をほぼ実話で。
本作の完成にはクリエイションの協力が
かなりあるらしいけど、
その赤裸々ぶりが素晴らしい。
純粋に音楽を愛しインディーズ精神を愛した
とても純粋な人物というイメージ。
ただドラッグの摂取量が…。
不運と偶然で導かれたオアシスとの
運命的な出会いに高揚。
小さいインディーズレーベルから
世界の音楽市場を動かす存在に。
最後まで、自分が想像する成功者とは一線を画す
純粋な人物像にとても惹かれました。
成功した後の生き方も純粋故に…。
音楽を扱う作品は権利の問題で
実際の映像や音源を使えないこともあるけど
ダニー・ボイルが製作に加わると
そこをクリアしてくれるので
ミーハーな自分は純粋に嬉しい。