ピノッキオ
プロット
イタリア・アメリカ合作
03月21日 2003 台灣上映
ほんとうのピノッキオ
プロット
イタリア
11月05日 2021 台灣上映
ぼのぼの クモモの木のこと
プロット
日本
08月10日 2002 台灣上映
ぼのぼの
プロット
日本
11月13日 1993 台灣上映
絵の中のぼくの村
プロット
日本
07月13日 1996 台灣上映
桜の森の満開の下
プロット
日本
05月31日 1975 台灣上映
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ギレルモ・デル・トロのピノッキオ評論(7)
WW1で10歳の息子カルロを亡くしたゼペットが彼の墓に植えた完璧な松ぼっくりから生えた松の木で作った人形に命が吹き込まれ巻き起こっていく。
ピノッキオに詳しい訳でもないし、監督がどうのと言って映画を観る訳ではない自分には、ギレルモ・デル・トロといえばみたいなものはまるで解らず、今作の何が「らしさ」かは知るよしもないけれど、まあ概ね自分が知ってる物語。ゴキブリの家になっているのは知らなかったけどw
歌うシーンがメチャクチャ多い訳ではないものの、時々ミュージカル仕立てで展開して行くので重くはないけれど、ピノッキオ自体が結構エグい物語だし、絵面がキャッチーではないし、子供がこれを愉しめるのかは???
ピノッキオを良く知らない人や、ギレルモ・デル・トロ大好き!って訳でも無ければ、今更これを観る程でもないかなという印象ではあるけれど、これはこれで面白かったし、生前の息子の描写からしっかりあったのは良かったかな。
ー 今作は、題名の通りピノッキオが主人公だが、ギレルモ監督が戦争の愚かさや、命の儚さやそれ故に大切にしなければいけないというメッセージが込められている作品である。-
◆感想
・ストップモーション映画は、私が過去観た中で面白くなかった作品は皆無だが、この作品も然りである。
茶色を基調にした、ピノッキオを始めとした人形の質感が素晴しく、動きもショット数が多いからだろうが、滑らかである。
・原作には出て来ない、コオロギや悪徳な人形遣い、人形遣いが飼う猿と言った、キャラクターの立ち方も良い。
・ムッソリーニを信奉する愚かしき市長と、父に認められたい息子の、ピノッキオを巡る葛藤のシーンも、印象的である。
ー 子供たちに、戦争に向けた練習をさせる愚かしさ。-
・性格(温かい、冷酷)が違う、森の精と姉妹が、ピノッキオに命の尊さを教えて行くシーンの設定も斬新である。
<ピノッキオの映画は、「ほんとうのピノッキオ」を観ていたが、今作はギレルモ監督のオリジナルストーリー部分が秀逸である。
当初は、ヤンチャだったピノッキオが、ゼペットを助けるために、冷酷な森の精にお願いした事。そして彼はゼペットを助けるが、命を失う。
だが、温かい心を持つ森の精に命を与えられるシーンは、”命の大切さ”を見る側に伝える幻想的で美しきシーンである。
お近くのイオンシネマでこの作品が掛かっていたら、観賞する事をおススメしたい作品である。>