搜索ライナー・ベルナー・ファスビンダー的結果,共16筆,(花費0.001530秒).

3 years ago
恐らくロブ・ライナー監督の最高傑作?おとぎ話映画の全てがここにある。
8 months ago
ファスビンダーは「あやつり糸の世界」でもそうだったが相当なテクニシャンだと思う。途中の「そうはならんやろ」連発を技術でかわしつつ、いつの間にか2人に移入するように仕向けている(に違いない)。最近のバービーの件から察するに、世界的に(日本も)60年以上変わっとらんということか。差別に対するものと同等に現実に対しても持たれているファスビンダーの冷たい眼は現代でも...
3 years ago
ネタバレ! クリックして本文を読む ここまでストレートに死を意識させる作品を観たのは初めてかもしれない。ファスビンダーを通して見る世界はこんなにも暴力と雑音に満ち溢れ、苦しく映っているのか?冒頭のエルビラへの集団リンチ、屠殺、性転換という男性器の切断、ある男の首吊り。ファスビンダーが社会から受けた痛みを想像させるには充分すぎる描写だろう。 屠殺された後に映...
3 years ago
1982年に37歳の若さで逝ってしまったファスビンダーの後期の2作品が日本初上映。衝撃の出会いとなった「マリア・ブラウンの結婚」の前後の作品となれば観ないわけにはいかない。 1978年の今作は実にプライベートな作品だった。 男性から女性に性転換した主人公が最期の数日間で過去を振り返る。彼を育てた修道院のシスター、妻と娘、そして性転換するきっかけとなった男...
8 months ago
映画の始まりから、夢中になって見てしまった。人種 、年齢、性別、社会的地位の差、周囲からの目線には敏感で、人を差別することには鈍感になってしまうこと、人を愛することの幸せと傲慢さ。時代も国も違うのに、なんでこんなに身につまされるのだろう。 いろんなシーンで出てくるテーブルと椅子、そこに座る人々の表情、ワンピース可愛い花柄、ファスビンダー監督の作る世界観はす...
8 months ago
1974年に西ドイツで製作された映画でした。Bunkamura渋谷宮下で、ライナー・ベルナー・ファスビンダー監督の特集をしており、観る機会を得ました。テーマ的には、移民にまつわる差別や労働問題、移民との愛情や結婚、年の差婚など、社会問題から極私的な分野に至るまで多岐に渡っていました。 中々興味深かったのは、半世紀前の西ドイツの映画でありながら、現代日本にも相...
3 years ago
とにかく\"エルヴィラ\"が愛おしい。 ファスビンダー自身のことや70年代の性的マイノリティなどなど、、、、。 唐突に踊り始めるアントン・ザイツ一座?のダンスシーンには、エルヴィラも踊るんかい!? 男たちに殴られ、男に逃げられ、家族は理解するが受け入れはしない、友達はエルヴィラそっちのけで追い出すようにアントンとイチャイチャしたり。 最後はみんながエ...
8 months ago
ネタバレ! クリックして本文を読む 23年8/14新生したルシネマで。 ファスビンダーのインタビュー本を日常的に読むのが趣味なので、本人による解説を散々読み込んだ上での何年振りかの再鑑賞。 見どころの一つである、主人公の周囲の人物たちの手の平の返しっぷり。 初見のときは呆気に取られるほどで、こんなことあるのか?というくらいの急展開に感じられたが、今回はファス...
9 months ago
ネタバレ! クリックして本文を読む 「幸せすぎて不安なの」とエミは言う。 そう言えば、三島由紀夫の「永すぎた春」の主人公も同じことを言ってました。幸せはそうそう長くは続かないという誰もが心の奥底では気がついている真理。だから幸せって実は怖い。私は三島やファスビンダーのこういうところが好きです。 若き移民労働者と初老女性の結婚は、人々の差別意識を浮き彫りに...

用戶 dovglf不安は魂を食いつくす 的評價.

8 months ago
ファスビンダーの作品は知的で陰鬱なイメージが少々、ようは小難しい感覚で身構えながら観た結果は何だか拍子抜けしてしまうほどに和やかな気持ちにさせられる意外性にビックリ仰天!? 特に終盤での病院の場面、まるで昭和の日本にあったようなTVドラマやアニメみたいな感動する場面にこれみよがしで流れる古臭い音楽がホンワカした気分に、微妙に笑わせられてしまう。 微動だに...
3 years ago
極めて美しい画の連続。実在した女優ジビレ・シュミッツの数奇な人生をモデルに描かれたヴェロニカ・フォスの人生。かつてのナチス政権下のドイツで成功を収めた元スター女優。しかし敗戦後、時代は激変し、冷戦下のドイツで落ちぶれた女優人生を送っていた。アイゼンハワー、NATO、モルヒネ、カントリーソング、ハリウッド映画、近寄るアメリカの影。1950年代のドイツ。搾取され...

用戶 iiftxbm神に選ばれし無敵の男 的評價.

3 years ago
この誇大広告のようなインパクトのあるタイトルに、ついつい騙されちゃったかなあ。 なんてったって「神」と「無敵」と言う心に響く最強のワードでしたからね。 「神の創造は所詮インチキだったはず。でなければ、こんな世にはならない」云々のセリフは印象的だったが、ストーリーにヤマ場らしき物が見当たらない、『アギーレ/神の怒り』のドイツの鬼才 ベルナー・ヘルツォーク監督に...
3 years ago
ドイツの映画というと、ナチス、東ドイツ、でなければ暗く重々しい、或いは下品だったりといった印象があります。20年代のドイツ映画が一番元気だったのかな。 この映画はドイツ映画の中でもファスビンダー監督の中でもとても好きな映画です。 ハンナ・シグラの美しさと逞しさに惹かれます。夫が刑務所に居て、妻が訪ねてガラス越しに話す場面が凄くいい。いつの間にか大声になっ...
3 years ago
ネタバレ! クリックして本文を読む 初のファスビンダー作品。爆撃の衝撃でヒトラーの顔の絵が木っ端微塵に吹き飛ばされるシーンから始まり、戦後のドイツの首相達の顔写真が就任順に映し出されるラストで締め括られる。主人公マリア・ブラウンの人生にドイツという国の歴史が投影されているのだが、戦前から戦後のドイツの歴史を把握してないと完全に理解し切ることは難しい。ドイツと...
8 months ago
ネタバレ! クリックして本文を読む 70年代前半、西ドイツの都会ある雨の夜。 初老の掃除婦エミ(ブリギッテ・ミラ)が雨宿りのために職場近くの移民労働者が集う酒場にやって来る。 明らかに場違いな様子。 だが、カウンターで屯していたひとりのモロッコからの移民労働者・アリ(エル・ヘディ・ベン・サレム)からダンスの誘いを受ける。 アリは仲間から暗に圧をかけられたよう...
7 months ago
外国人労働者。移民、差別、偏見、思いテーマを、暗いファスビンダー監督が喜怒哀楽軽やかに描く。 冒頭のアラブ歌謡にグッときて、移民労働者が集まるバーに一度入ってみたかったエミが雨やどりを口実に立ち寄るところから、あれよあれよという間もなく周りの偏見に後押しされ結婚してしまう。 モロッコの表現だそうだが、不安は魂を食い尽くすのだそうで、だから不安にならないほう...