2019年9月から20年8月まで放送された「仮面ライダーゼロワン」に登場した、「滅亡迅雷.net」の4人を主役に描くVシネマ。人類を敵視することをやめ、「悪意を見張り続ける」と宣言した迅、滅、雷、亡の「滅亡迅雷.net」の4人。ある時、ZAIAエンタープライズのCEOリオン=アークランドによって迅が連れ去られ、滅、雷、亡が救出に向かう。そこで彼らは、兵士型ヒューマギア=「ソルド」が大量生産されているのを目にする。リオンはソルドを兵器として世界中に売りさばこうとしており、ヒューマギアが兵器として利用されようとしていることに憤った迅は、ソルドたちを自由にしようと立ち上がる。「滅亡迅雷.net」の4人はそれぞれ仮面ライダーに変身して戦うが、その時、迅の身に異変が起こり……。
ゼロワン Others 仮面ライダー滅亡迅雷評論(3)
ライダーなのにバイクに乗らないのは何故なんだろう?
これもテレビを観てないとダメなのかも。
良いところを強いて挙げれば、ソルド20の鳴海唯は可愛かった。
全体的なクオリティはやや低め。
正義の反対は悪ではなくもう一つの正義、なんてどこかで聞いた格言がありますが、そんな話。
今回の一応のヴィランの、悪意は強い心で乗り越えれるが、対立する「正義」の戦いは終わらせることができないという思想は、TV本編のアークという分かりやすい「悪」乗り越えるという結末の先を行くテーマで、皮肉にもシンギュラリティに到達したヒューマギアが、人類が全く解決できていない問題に同じく直面してしまうという展開だ。
正義の暴走のトリガーを集合意識にしたのは、過去の人類の過ちもそうであり、滅亡迅雷NETの意思という言葉の危うさを喝破するものであると思いますが、4人だけだとちょいと飲み込みづらいかも。ある程度の生活共同体の集合意識の暴走じゃないと説得力はなく、なんかよくわからんが合体ライダーが暴走しただけに見えちゃったかな。
かなり興味深いが、難しいテーマになっている。次回のバルカン&バルキリーが人間側からの回答編になると思うが、どう納めるのか楽しみ。