「ちはやふる」の新田真剣佑と、バンド「DISH//」でミュージシャンとしても活躍する「君の膵臓をたべたい」の北村匠海のダブル主演による、オリジナルの音楽青春映画。バンド「ECHOLL」がメジャーデビューを目前に解散してから1年後、メンバーたちの前に突然見知らぬ大学生の颯太が現れた。バンド再結成をメンバーに迫る颯太の中身は、なんと1年前に死んだボーカルのアキだった。颯太が偶然拾ったカセットテープを再生する30分だけ、アキは颯太の体を借りて入れ替わり、1つの体を共有していく。人づきあいが苦手な颯太もアキや仲間たちと音楽を奏でる楽しさを知り、次第に打ち解けていくがアキの恋人カナだけはバンドに戻ってくることはなかった。カナに再び音楽を始めてもらうため、最高の1曲を作り上げようとするが、アキと颯太の入れ替われる時間はだんだん短くなっていく。アキ役を新田、颯太役を北村がそれぞれ演じる。監督は「東京喰種
トーキョーグール」の萩原健太郎。
サヨナラまでの30分評論(20)
亡くなった人間が生きている人間の中に入り込む。ありがちといえばありがちな設定。ただ、カセットテープを再生してる間だけ体が入れ替わるというこの設定を映像でうまく説明していた気がする。
あとはもうわかりきった結末に向かって進んでいくだけ。ただ、恋愛映画のようでいて恋愛映画ではなく、バンドのサクセスストーリーでもない。喪失感を克服する話だったし、未来への一歩を踏み出す物語だった。そういう意味でとても前向きな気持ちになれた。
一方でとてつもない切なさを味わったのも事実。恋人が死に別れて一時的に再会する話って、結局生きている恋人の幸せを祈らずにはいられない。だけど自分の彼女だった子が別の男に惹かれていくのを目の前で見るのはつらい。アキのつらそうな表情にめっちゃ共感して、完全にアキ目線で観ている自分がいた。
前からいい役者だと思っていたが、新田真剣佑と北村匠海がいい。入れ替わったときの演技は難しかっただろうに。そして何よりもカナ役の久保田紗友がよかった。控えめな笑顔、まっすぐ見つめる眼差し、これから期待できる女優だ。
あ、歌のことに触れていなかった。えぇ、使われている曲も2人の歌もよかったてすよ。帰りの電車の中でamazon musicのライブラリに追加した程度には。
でも評価は3.5。結構泣く気満々だったのに意外と泣けなかったので。
北村匠海はわかるけど、マッケン、歌上手いんだな🎵
映画の冒頭は全てこうであれ!と思わせるくらい爽快でテンポ良く心地の良いオープニング。特にアキが死んでからの取り残されたカセットテープの季節変遷がすごく好き。
死者と中身が入れ替わる、というテーマはありふれたものだけれど、カセットテープ=人間、記録メディア=記憶という発想が、記録を形に残すことが少なくなってきた今だからこそ映えていてよかった。
そしてとにかくバンドシーン、歌唱シーンが最高。真剣佑くんも北村匠海くんも、それぞれ声に異なる色気があった。
というくらい良い作品。
北村匠海くん凄いです。推せます。
切なくて、綺麗で、観たあとはスッキリする
特にこういうバンドものは更に好きです!
新田真剣佑と北村匠海の歌のうまさにびっくりしました!そういえば北村匠海はバンドで歌ってましたね。なんか俳優さんのイメージが強くて😆
カセットテープを使って入れ替わる。
カセットテープの記憶が上書きされていく。
亡くなった人との思い出も少しずつ上書きされて色褪せていく。
でも決して思い出そのものが消える訳ではない。
もう二度と会えない大切な人を想う夜の廃プールの滑り台のシーンがとても綺麗でした。
颯太がカセットテープを拾ったのはきっと必然。
ライブシーンも見応えあります!
曲も良かったです🎵
家に帰って久々に100万回生きたねこを読み返しました。
最後の一行。
なるほど。使い方がうまいです。