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インファナル・アフェア 無間序曲評論(18)
前作との無理の無い展開と先が読めても飽きさせない展開に感心するばかり。
前作同様ウォンやサム等の俳優陣もとても良かったが、中でもハウが個人的には良かった。
傑作の前作に更なる深みを加えた作品だが思う。
より、人物を深く描写できるという、このようなゴッドファーザー的手法は悪くは無い。
キーパーソン同士の関係が明らかになり、クライマックスに向かって一つに向かっていく。
こういう展開を見るとどうしても「因果律」という言葉が頭から離れない。
どうしても、群像劇というと「因果律」。
あ~、なるほどね、というところで落ち着いてしまう。
そこから、1歩や2歩踏み込むことによってその作品は名作となるのだが、残念ながら無限序曲には、そこまでの力は感じなかった。
「因果律」の説明だけで終わってしまった感がある。
相変わらず、サムの存在感には凄いものがあるし、若かりし頃の二人には若い血潮を感じ、流石!と思うシーンは多々あるのだが全体的には人物のトレース、因果律から逃れられていない。
惜しい。