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ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還評論(20)
王となるアラゴルンがとにかくカッコいい!
ホビットですら、最後翻弄する指輪の恐ろしさ。
でも、どんな弱く小さな存在でも、己をかけて挑む戦いは圧巻だった。
女性でも巨悪に立ち向かうエオウィンが美しい。
ファラミアと結びつくのが個人的にとてもうれしかった。
私の中ではファンタジーの決定版。
一つ目が公開された時には なんか途中で終わっちゃう映画らしいという噂だけを耳にした。
そして原作の話を知り、読みたいと思っていた所 知り合いの小学生が
「まずはこれを二冊読んでください」と言って『指輪物語』の上下巻を二冊貸してくれた。
児童書が苦手なので借りたまま一年寝かしてしまいそのうち二つ目の映画が公開になった。
いよいよ読もうと思い児童書二冊をやっとの事で読み全部で10巻くらい(多分)の文庫本の箱入りロードオブ ザリングに取りかかった。
もう読みづらくてわかりにくくて、誰が誰やら。何が何やら。塔にも剣にも名前が付いててそれが何かのきっかけで変わったりするし、登場人物も まして人物だけじゃなく魔法使いやらエルフやらゴブリンやらドワーフやらいっぱい出て来て挙句に生きる長さは違うわ親の名前を付けて息子を呼ぶし、大混乱。
そこで
家系図と地図 書きましたよ。
それで確認しながら書き足しつつ読み進め、どっぷりとトールキンの世界にはまり 抜け出せなくなり
そうこうしてるうちに 映画最終章のこの「王の帰還」が公開される事になったのでした。
本の方は『王の帰還』の下巻の半ば。
映画に関しては二作をDVDにて鑑賞し
そのまま映画を見る事にしまして
有楽町へ。
映画の始まりは 指輪物語のワンシーンから。
あの渦巻状のお城が 私の脳内映像とぴったり一致しているのを見た途端にもう涙があとからあとからこぼれて止まらなくなった。
普通、原作の本を読んでそれが映像化された時、自分の脳内のビジュアルと一致する事は意外とない。
ましてこのスケールでは相当のお金を掛けないと叶わないだろうという推測は出来る。
ただお金をかけるだけでは無理で、原作を読み込まなければきっと出来ない。
アカデミー賞で監督がスタッフと手を取り合った姿に強く納得出来る仕上がりだった。
そしてその後 最後まで読み通し、
ああこの場面もあの場面も なかったじゃないかーと嘆く事になる。
のだが
その後発売された豪華化粧判のDVDボックスまで購入、しかし再び見る事はなくただニマニマと眺めては添付の付属品に喜びただ抱えて喜んでいる次第。
「ロード・オブ・ザ・リング」三部作第3部。
第76回アカデミー賞作品賞受賞作。
DVDで鑑賞。
原作は未読です。
壮大なる叙事詩、ついに完結! ストーリーもVFXもアクションも、三部作の集大成と言っても過言では無いほどの迫力と感動をもたらしてくれました。全ての想いが実を結び、ひとつの結末へと収斂していくこの快感たるや!
互いの総力を傾注した最後の戦いが胸熱でした! 滅びの山に到達したであろうフロドたちからサウロンの眼を逸らすために、大規模な陽動作戦を展開するアラゴルンたち。敵は大軍勢も大軍勢。命懸けどころか失敗すれば確実に死ぬしかない…。
ですが、失敗するなんて考えは端から彼らにはありませんでした。何故ならば、旅の仲間の強固な絆があったから…。離れていても、大切な仲間を守る…。「フロドのために」のセリフと共に突撃していくアラゴルンのカッコ良さにしびれ、後に続いていく戦士たちの勇気に涙が溢れました。
一方、強欲なゴラムの策略によってサムを誤解したフロドは彼を突き放しましたが、ゴラムの罠に掛かり、大蜘蛛の糸に絡め取られたあげく、オークに連れ去られてしまいました。ここから、“漢”サムの大活躍が始まりました!
大蜘蛛を倒し、単身オークたちの基地に潜入して、フロドを見事救出! 滅びの山登山では、力尽きたフロドに、「あなたの背負った使命の重みは背負えませんが、あなた自身は背負えます」と言って彼を肩に担ぎ、山を登って行く姿に心揺さぶられました! まさに勇者サム…! 主従の垣根を越えて、友情を育んだフロドとサム。数多の危機を乗り越えて、固い絆で結ばれたふたりの関係性にまたまた涙が…。
そして訪れた、興奮と感動のクライマックス!!! もうダメかと思われたその時、ゴラムと共に火口に没した指輪が消滅し、サウロンの眼は四散。モルドールはオークやウルク=ハイの群れごと陥没して、ここに悪は滅び去ったのでした…。
※鑑賞記録
2006/03/31:金曜エンタテインメント〈前編〉(2回目)
2006/04/01:土曜プレミアム〈後編〉(2回目)
2016/?/?:DVD(4回目)