カウントダウン

日常生活においてもダウンロードする前の規約がびっしり、ろくに読まないでチェックしていないということはないだろうか、ろくに読まないでサインしたために、後で大変なことになるということを誇張したエピソードが『サウスパーク』の中にもあったが、今作でもアプリをダウンロードしたことで死の恐怖が付きまとうことになってしまう。

この映画、なかなか疑問点の多い作品である。アプリをダウンロードしただけでは、＝死ではない。死が近づいていない人にとっては、50年後や60年後の時間が表示されるのだ。

つまり、それをダウンロードしたことで死ぬというより、もともと死ぬ運命であった時間が表示されるのか、それともアプリをダウンロードした人からランダムに何人かは選ばれるのかが、設定があやふやになっていているのだが、死ぬ予定ではない人が死んだり、一時的に死んで甦生することで死を回避できるという設定が『ファイナル・デスティネーション』の設定に酷似しているように感じられる。

死に近づくことで死神や悪魔の姿が見えるようになるというのも酷似している。

しかし、決定的な違いとして、死に方の演出や細部にいたっても、全体的に安っぽく、B級感が漂っていることだ。

もともとこの作品は2016年に監督のジャスティン・デックが撮った5分のショートフィルムを元としており、設定をそのままに長編化してみたものの、さすがに5分のものを１時間40分程度にまで拡張したことには無理がある。

短編であればある程度、余韻や疑問点を残しても許される部分はあるが、長編となると、ある程度の説明を提示しなければならなくなるという点でジャスティン・デック2008年頃から映画業界で働き続けて約10年という下積みの末の長編映画監督ではあるが、長編には向いていないのかもしれない。

今作で唯一の見所といっていいのは、エリザベス・ライルの演技力である。ドラマで活躍してきたエリザベス・ライルが映画界に進出するプロモーション的な作品としては機能している。

テンポ良くサクサクストーリーが進むのと1時間半とういう観やすい尺で、ちょっとした時間に分かりやすいホラーが観たい！なんて時にオススメな映画かな、と個人的に思いました。

ラストもザ・ホラーな終わり方で良かったです👌

ネタバレ！ クリックして本文を読む
"If you could know exactly when you were going to die, would you
want to know?"
That's creepy.
That's literally all it says.
若者のが集まっているパーティ... テーブルを囲んでカードゲームなんかをしていたグループでは、みんな飽きちゃって、別の話しをし始める女子たち。もっぱら話は何キロカロリーを消費したかというダイエット専門アプリに盛り上がっていると次に来るのは、定番の占い.. 一人の女子の提案で、退屈なカードゲームを止めて、自分の命の残り時間が分かるアプリを使ってゲームをしようと...
"Whoever is gonna die first has to finish all the drink on the table."... なんて提案するもんだから、女の子の一人が余命3時間なんて... チョイ可愛い言い出しっぺの女の子が死の宣告アプリに翻弄される事となる、この映画の主人公であるのが、バレバレ。そんな映画面白いですか？➡すみませんでした。主人公は、パツキンの看護師志望の綺麗なお方でした。ハッハッ、これだから素人は困ります。一人ツッコミ？

There was this young prince whose father, a much-beloved king,
was old, like brink-of -death old. With the king in such bad shape,
it was up to the price to lead the army into battle. So he tracks
down this old gypsy woman. And he asks her if she can tell him,
will he survive the battle? The gypsy woman hands him a scroll
with a number on it. And that number is the exact moment of his
death. But she warns him, "Don't use this to save yourself to
change your fate."
「ファイナル…」で見られるいつもの通り、死を免れる方法に注目が集まるフランチャイズ映画としては、今回は以前のものよりも多少工夫がされていて、見たからに頼りなさそうな宗教オタクの神父のジョンというキャラも出てきて助言なんかしたりして、チョット待った！ ジョンって、ハイ、ハイ、ハイ... 分かりましたトイレの名前でも使われる "John" といういう言葉。John Smith, Jane Smith ＝ 名無しの権兵衛さんって、そんな人存在しない、特定しないためね。だから深刻な映像ばかりを見せられた過去の作品のものよりもコメディっぽい味付けをすることで、より映画を見やすくしている。しかも「妖婆・死棺の呪い」のものとは違うけどヘキサグラムで結界を作ったりもしているって、魔除けにはよく使われるけどアメリカ映画で初めて見るかもしれない。

-This app seems like a modern version of what the old gypsy did.-
いつも人心を乱してばかりいて、旧約聖書やその中のヨブ記にもその事が出てくる悪魔。神を引っかけようとする悪魔を逆手にとって、だましてしまうとは意外な展開。
ジャンピング・スケアーな映画ではあるけど、少しマイルドで話の内容も面白く、しかもこの映画が「ファイナル・・・」系の中でコメディの要素も取り入れられているホラー映画って初かも？笑えるのは一瞬だけどね...