人間の証明

6.6/10
共14評論
類型   プロット
時長   132分
語言   日本語
地區   日本
編劇   松山善三
台灣上映   10月08日 1977
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人間の証明劇情

「犬神家の一族」に次ぐ角川春樹事務所製作第二弾。舞台を日本とアメリカに据え、戦後三十年という歳月の流れをつつむさまざまな人間の生きざまを描く。脚本は一般公募で選ばれた「ふたりのイーダ」の松山善三、監督は「新幹線大爆破」の佐藤純彌、撮影は「悶絶!!
どんでん返し」の姫田真佐久がそれぞれ担当。

人間の証明演員

人間の証明劇照

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人間の証明評論(13)

djeeud
djeeud
懐かしの角川映画。まだ若き松田優作が終始ジャイアントロボのように固まったしかめ面で怪演。森村誠一の世界観って好きじゃないんだけど、映画としてはマアマア。
pmwgavq
pmwgavq
角川映画というジャンルがかって日本映画にはあったという見本的な作品です

斜陽で貧乏臭い映画しか作れなくなった日本映画界に洋画並みの予算とスケールで映画を撮るための為のビジネスの枠組を作ったところが大きなポイントだと思います

本作はその特徴がよく出ている作品です
海外ロケシーンを多用して、しかも現地の有名俳優を起用して、単なる風景程度をちらりと挿入する程度のそれまでの日本映画とは一線を画しています
またセットも豪華で大掛かりな撮影も取り入れるのも特徴です

本作でもNYシーンは付け足しではなく、松田優作が現地で芝居をしてカーアクションまで派手に撮っています

ニューオータニでのファッションショーのシーンも山本寛斎の手になるものでクオリティはえらく高いものに仕上がっています

大野雄二の40年経とうとも全く古びる事のない音楽
ジョー山中の素晴らしい歌唱の主題歌
そして存在感のある見事な演技

松田優作も名演とは言えないものの、非凡なる存在感は特にNYシーンで顕著に発揮されています
岩城滉一が、NYの風景に浮き上がっているに対して松田優作は溶け込んで違和感が無いのです

角川映画が日本映画の再興に貢献したのは間違いないことだと、これらのことからも頷けます

しかし本作は全体として観ると、映画としては少々粗削りだというのが残念なところです

松山善三というあの人間の條件の脚本を書いたような巨匠が何故にこのような詰めの甘い脚本で良しとしたのか不思議でなりません

本作の脚本は公募で競われたそうですから、あまり練ることも出来なかったのかも知れません

このような洋画と日本映画の格差をなくし、舞台も世界に広く求めるスケールの大きな映画
そして日本の優れた俳優が海外に活躍の場を設けるべきであったと思います

40年前、バブルの10年も前にこの課題に真剣に取り組んだという意味では革新的であったと思います
その道を本作は切り拓いたともいえると思います
ただ、もっと後に続くべきであったと思います
Leatnbiarkaon
Leatnbiarkaon
ネタバレ! クリックして本文を読む
角川映画“証明”シリーズ第1作。

デジタル・リマスター版DVDで鑑賞。

原作は既読です。

原作の雰囲気を守りながら、概ね忠実に映像化されているなと思いました。ニューヨークでのカーチェイスシーンは原作にはありませんが、角川映画らしい“無駄な大作感”が感じられて、個人的には大満足でございました(笑)

――

“因果は巡る糸車”な展開が秀逸の極みでした。森村誠一作品らしい、一見別々の出来事と思われていた物事が、ひとつの事件に収斂していくストーリーにハラハラ・ドキドキ…。思わぬ伏線にハッとさせられました…。

ジョニー・ヘイワードと母親の物語がとにかく哀切極まりない…。母と子の情愛の不可思議さを感じました。消し去りたい過去と現在の栄光を天秤に掛けて、過去を抹消するという決断を下した母…。鬼畜の所業と云われても仕方がありませんが、しかしそこには厳然とした母性が存在しており、一筋縄では括れない人間の機微が隠されているように思いました。
瞼の母と慕い続けていた存在に再会したのも束の間、その胸にナイフを突き立てられたジョニー。そのとき彼の心に去来したものを考えると、とても胸が締め付けられました。母親に裏切られてもなお、思慕にしがみつきたかったがために、思い出のストウハに似たホテルの最上階へと足を向けた…。

八杉恭子が放った麦わら帽子が、儚く宙を舞うラストシーン―。帽子と共に、自らも崖下に身を投げた彼女の心情は如何ばかりか…。とても印象深いシーンでした。

※リライト(2020/07/31)
Vigehrabwt
Vigehrabwt
「母さん、あの麦わら帽子どこへいってしまったのでしょう・・・」
映画のTVCMで松田優作の声で語られる詩の冒頭。忘れられない広告の一つだ。同時にこれは、映画というものがメディアの広告によって、観客を集めるものなのだと、子供心に印象付けられた出来事だった。
当時の角川映画は、毎年のように大がかりな宣伝と話題の俳優の起用によって、映画の公開が一つの社会的な出来事であるかのような感覚をもたらしていた。
そして、その時代、戦争が終わって30年の月日が経っていた。物質的には戦後すぐの貧しさ、傷跡を克服したかに見えていた日本。多くの日本人が、それはすでに遠い過去のこととして忘れかけていた。しかし、30年という時間は、人間の人生の半分にも満たない。この時代、まだそれぞれの心の中に、戦争やその後の混乱期の傷を抱えたまま生きている人々がたくさんいた。我々の隣にいる人がもしかしたら、そういう人かもしれない。映画は、そのことを我々に語りかけてくる。
この作品に限らず、「犬神家・・・」「野生の証明」など当時の角川映画にはそうした戦後を引きずる人々の悲哀が一貫して描かれている。不幸な時代の記憶を断ち切って、豊かで明るい時代の到来を迎えた人々が抱く不安と希望の表象として、角川映画という社会現象を記憶に留めておきたい。
ljhmygw
ljhmygw
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ひどい映画でした。 ストーリーもひどかったのですが、 何より肝心の映画がひどかったです。 退屈なシーンが所々に挿入されました。 肝心のシーン (殺人犯の自殺シーン) が言葉だけでしか語られず、 映像化されていませんでした。 回想シーンは複数の映像を力づくで混ぜたせいで、 まとまりの悪い、 意味不明なないように仕上がっていました。 もう少し まともな人達に せいさくしてもらえたら、 まともな映画になっていたのでしょうが。 残念でした。

ストーリーも劣悪でした。 事件を担当した けいじが なぜか殺人犯と昔 出会っていた、 などの不自然な偶然が次々と発生しました。

ちなみに、 タイトルの [人間の証明] は、 ないようとは関係ありません。

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