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BLISS ブリス評論(2)
光過敏性発作に要注意!!!(ラストのあたりは拷問に近い。)
"If you do follow your bliss, you put yourself on a kind of track
that has been there all the while waiting for you, and the life
you ought to be living is the one you are living."
「至上の幸福に従うことは、そこにずっとあなたが待っていた人生が上手く進むようになり、そして自分が生きるべき人生は今、現在、生きている人生なんだということ。」
ジョージ・ルーカスとも親交があり、また彼に多大な影響を与えたアメリカの神話学者ジョーゼフ・キャンベルが対談番組『神話の力』で残したわりと広く知られている言葉。
”Follow your bliss.” ... ジョセフ・キャンベルが語る "至上の幸福に従え" というのは、なんの目的も持たずにただ、したいことをするということではなく、そこには、心から情熱を傾け、全力で行動するなら結果として物事やプロジェクトが完遂する可能性が繋がるというもの。
そうすると、この映画『BLISS ブリス』が、物足りなさが残るドラッグユーザー向け映像商品になり下がるのか? それとも見届ける必要があるサブカル映画なのか? ..と自然と心の底から映画を見ようとすることが湧いても出てくる。
映画『BLISS ブリス』はギャスパー・ノエの作品『エンター・ザ・ボイド (2009)』のオープニング・クレジットの電気的ハム音とクレジットの文字が点滅するあたりや彼の最近公開された映画『クライマックス』のドラッグ・ユーザーであるダンサーたちの狂気と自滅とを描いた代物と案外、比較することができる。この事から、本作品が最初から間違った映画作りを製作者側がしているのではないかと心配するかもしれないけど、ベゴス監督の映画は、ノエ監督が描く多くのように性的に極端なタブーを打ち破るポリシーのような意図的なモノは感じられない。どちらかというと、プロットのモティーフとしては一時、酷い映画としてイギリスではビデオ化が禁止されていたアベル・フェラーラ監督の1979年の映画『ドリラー・キラー』のくだらなさからは距離を置くけれども脚本の一部のプロップは関係している部分もある。
本作品はジャンルとしたら"ジャッロ映画"と呼べる。
70年代にダリオ・アルジェント監督による映画『 Profondo rosso(1975)』を筆頭に最高潮を迎えたイタリア映画界を中心に盛んに制作されていたホラー・サブジャンルの一つ。
ジャッロ映画の特徴である"狂気"・"疎外"・"エロティシズム"... それと肝心なコカインとDMTの混合物による主人公のデジーの吸血鬼・食人種としての"偏執病的被害妄想狂" の心理的テーマをにこの映画『BLISS ブリス』はバックボーンにしている。
わずか24日で撮り終わり16mmフィルムを主に使用し、その洗練され卓越したモダンなカメラワーク... カメラハーネスによる固定されたPOV撮影と360度、自由自在なアングルからのクローズアップ、 "intro freeze-frame montage" と呼ばれるストップモーションを多用したストロボのような連続映像のビジュアル化とそれをサポートし付随しているDMT中毒のアレゴリーとしての狂乱吸血鬼のテーマ曲... 非常に重たく、遅いドゥーム・メタルをプレイするバンドとして知られエレクトリック・ウィザードやアメリカのヘビーメタルバンドのドゥームライダーズが熱狂的でドキドキするエレクトロニック・スラッシュ・メタル・サウンドトラックの数々...
ネオン照明の下で血を黒く余計に粘着性が増すキャンディーカラーの "gory" と呼ばれる血しぶき満載のスラッシャーにしてスプラッター・ホラーとして至極の表現主義に融合された"ジャッロ映画" の完成形を垣間見る。
Something came over me and I don’t remember doing it... It’s
like I was possessed... It’s gonna be my masterpiece.
ジョー・ベゴス監督の映画『BLISS ブリス』は2019年に登場し、多くのトップホラーリストに載っている。悲しいことに、彼の映画『Almost Human (2013)』、『The Mind's Eye (2015)』は、一部のファンを除いてウィリアム・バロウズ原作のクローネンバーグ監督の『裸のランチ』と似ているようで、似ても似つかない低予算物が分かり、話の流れもギクシャクしていた。その後、完成日と日本公開が前後する『VFW (2019)』と本作品となっている彼の作品の経緯がある。
デジーは、指に付く絵の具のせいかガラケーを普段使い、そして彼女の愛車はビンテージ物のキャデラック・コンバーチブル。しかもロサンゼルスの町を眺めることのできる多少古いが、ガラス張りのアパートメント... 彼の映画の登場人物や背景が一切明かされないところにシナリオの掴みどころの無さがあるけれども絶対的な喜びの映像世界とフィルム・スコアの音楽感覚に自身を導いていく。
外観だけは、これまでに見たビクトリア朝の足跡を残すどのヴァンパイア映画とも異なるヴァンパイア映画となっているのは間違いはないけれども食人と言った方がいいかもしれない。
見た目と同じくらい汚れた感じのパンクサブカルチャーを取り入れた特徴を表現することの多いホームレスを例えてガターパンクと呼ばれる人たち。そのかれらのゲリラスタイルのヴァンパイア・スラッシャー映画の一編として。
ベゴス監督は、以前よりも上の段階の映像作家になっている。カメラ・ワーク自体が鋭い刃となり、観ている者を動揺させ、快楽主義の感覚を与える方法は、恍惚とした破壊と混乱を表現している。 監督は常に生の直感的スタイルに傾倒し貫き通し、映画『BLISS ブリス』を用いて、パワーを最大限を超えるまで上げ、非常に野蛮なリアルさを感じる幻想的な描写そのものを魅力的な映像美にしている。
『MONDAY(2000)』や『グリーンルーム(2017)』のような映画の最高の瞬間であるカタルシスを再現し、彼独特な低予算の製作ぶりから、そこら辺にいる街の目を通して本当にユニークだけの映画を監督のジョー・ベゴスは製作している。
ただし、映画には必ず好き嫌いがあるので...