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キッド プロット アメリカ 09月23日 2000 台灣上映
コカコーラ・キッド プロット オーストラリア 10月31日 1987 台灣上映
オクラホマ・キッド プロット アメリカ 01月01日 1900 台灣上映
ベスト・キッド プロット アメリカ 08月14日 2010 台灣上映
三銃士(1921) プロット 1921年製作 01月01日 1900 台灣上映
ウー・ウー・キッド プロット アメリカ 01月01日 1900 台灣上映
キッド(1921)評論(15)
子供同士のけんかにボクシングのリングよろしく口に含んだ水をふきかけたり(コメディのお約束で別の人に吹きかける)、相手の子供の兄の大人とけんかすることになるけどふらふらしながらもうまくよけたり(これもお約束!)、コメディの基本がここにある。
そうこうしているうちにジョンが連れ去られそうになるシーン。車の荷台に乗せられたジョンの泣き叫ぶシーン、手の表現のこのシーンで突然この映画を昔見たことを思い出し、しかもまた同じ場面で泣いてしまった。この場面の音楽との相乗効果で一番の見どころだと思う。
映画とは直接関係ないけど、冒頭、主人公が歩いていると、ごみがつぎつぎと建物の上から落ちてくる。学校の世界史で習った、中世のフランスなどではごみの収集はなかったので家で出たごみは窓から捨てていた、という話。映画で再現されているのを見ると「本当だったんだなぁ」と感じ入った。初見のときは気付かなかった場面だった。
チャップリンも息子を亡くしたばかり、自身の貧しかった子供時代の体験も織り交ぜているのでしょう、リアリティとは程遠い白黒サイレントのスクリーンの中に生々しい葛藤の様が映し出されるのは驚きです。21世紀の今日ですら育児放棄や遺棄の報道があるのですから情けない、見方を変えれば立派な社会派ドラマでもあります。
大上段に振りかぶるのではなく喜劇を通じ人々の琴線をとらえる彼の表現手法によって人としての矜持、慈しみの大切さを伝えたことは真の賞賛に値するでしょう。
親なし子を育てるというどこにでもあるよくある話なのだが、チャップリンが子供と一緒に自作自演なあくどい硝子売りの商売をしていく姿が微笑ましい。こうやって生活を支え合っていきながらすっかり家族となって絆が生まれている様子がわかる。だが後半はわけのわからない夢の世界があった後であっさりと終わってしまってやや期待外れ。前半が良かっただけに残念。
作品の感想とは関係ないが、このサイトでのちょうど1000件目の感想となった。残念ながら高得点を与えられる作品とはならなかったのだが、とりあえず記録としてこのことを残しておこう。