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プロヴァンス物語 マルセルのお城評論(2)
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でもその楽しい毎日もずっとは続かないし、もう二度と戻ってこない。なんとなく、正月とかお盆におばあちゃん家に行っていとこ達親戚もみんな来てて、おばあちゃんおじいちゃんも生きてたあの頃を思い出してた。
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なんだか大人になってしまったなと。
そして、お嬢様(?)との初恋はプロヴァンス物語の中で一番好きなシーンだな。犬の真似させられたり、奴隷にならされたり、それを喜ぶマルセルとんだドMかよ(笑).
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子供だから許されるようなものを、大人になったらなんだかヤバい匂いがプンプンしていました(笑).
総合:80点
ストーリー: 80
キャスト: 75
演出: 80
ビジュアル: 75
音楽: 75
前作の「マルセルの夏」同様に豊かな少年時代を愛情たっぷりに描いている。だが美しい自然に触れて驚きつつもそれを堪能した前作とは異なり、初恋と城への道との話が中心になる。その分、前作のような田舎の生活と仲良くなった地元の少年リリに触れ合う描写はあまりなくなってしまって、そのあたりは見ていてちょっと残念に感じる。それでもほのぼのとした描写は健在で、前作ほどではないけれども彼の黄金の少年時代が楽しめる。
終わりにかけて急に彼のその黄金の少年時代が終わりを告げ、せつなく物悲しい場面に切り替わる。あまりに急激な変化に見ていて戸惑うのだが、それも受け入れなければならない現実の人生なのだろう。彼も二度とあの時代が戻らないことを知っている。美しい物語が終わり、物悲しい余韻が残った。最後に一気に物語を盛り返すいい映画でした。