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ドンを撃った男 プロット 日本 04月10日 1999 台灣上映
ペレを買った男 プロット アメリカ・イギリス合作 12月08日 2007 台灣上映
首領を殺った男 プロット 日本 05月14日 1994 台灣上映
竜馬を斬った男 プロット 日本 10月17日 1987 台灣上映
皮膚を売った男 プロット チュニジア・フランス・ベルギー・スウェーデン・ドイツ・カタール・サウジアラビア合作 11月12日 2021 台灣上映
TOKYO JOE マフィアを売った男 プロット 日本 12月13日 2008 台灣上映
リバティ・バランスを射った男評論(4)
主人公のランスは力もないくせに実現出来ない青臭い理想論ばかり主張してすぐに感情的になって行き当たりばったりの行動をとるし、トムは偉そうに講釈するだけで覚悟を決めて何か実行しようとしないしで、登場人物の魅力に乏しい。その間も敵役のリバティは誰に咎められるでもなく好き放題している。むしろ彼のほうが存在感がある。
物語は結局リバティとは別の主題であるはずの州への昇格を阻む悪の親玉の北部の農場のことは登場せず、悪党数人が南へ来て何か悪さをしているだけだし、展開も無駄に長くて退屈気味だった。結局トムはその後どう生きたんだろうか。
個人的にはあっさりした印象の映画で、往年を楽しんだけれど、ジョンフォードなら駅馬車や怒りの葡萄やわが谷は緑なりきや荒野の決闘のほうがいい。
あとでwikiを見たら『クライマックスの決闘のシーンを終盤に持って来ず中盤で行い、終盤で決闘シーンの謎解きの種明かしを行うという前代未聞の展開を持つ作品である。』と書かれていた。
が、「前代未聞の展開」において、名画になったわけではなく、助けた男に恋路を奪われるトムドニファンの哀感に主意がある。とはいえ、それが染みる感じはない。さらりと描き、どう見るか委ねている。
ただ、人がたくさん撃たれて死ぬ西部劇で、ひとつの殺人にどこまでもかかずりあう映画だったと思う。
ジョンフォードもジョンウェインもジェームズステュアートも最盛期は過ぎていて、なんとなく晩年の始まりを感じさせる映画だった。
ところで、往時の西部のダイナーの様子をこれほどつぶさに描いているのは見たことがなかった。その肉の厚みたるや、特大わらじカツにしか見えず、一人前の皿などオーバルのパーティープレートと言っていい。それをヴェラマイルズが給仕している側で、ジェームズステュアートが、たらいかなにかで、おおざっぱに皿をすすいでいる。忙しそうなのだが、口数に比べて動きは優雅。こんなダイナーで皿洗いをしたいと思った。
それにしてもジョン・ウェインって高倉健と一緒で背中で演技すると(というか普通に喋って演技していると大したことないけど)最高の味が出ます、男の悲哀を全身に背負う、良いですね~アッパレです。