萩本欽一の素顔、番組作りの裏側を「電波少年」で知られるテレビディレクター土屋敏男が追ったドキュメンタリー。ある日、萩本の自宅を訪れた土屋が「視聴率30%超えの番組を作りましょう」と萩本に提案する。そこから、かつて出演する番組の一週間の合計視聴率の高さから「視聴率100%男」の異名をとった萩本と、萩本を敬愛する土屋による新たな番組作りがスタートする。演者との顔合わせ、番組構成スタッフとの打ち合わせなどを精力的にこなしていく76歳の萩本欽一。笑いを追求し続け、新しい要素を取り入れ、関わる人々の熱量を最大限に引き出していく萩本欽一独自のテレビ作りの奥義、萩本欽一の真の姿が土屋のカメラによって記録されていく。
We Love Television?評論(16)
正直、過去の人でテレビから消えたと思っていた。
ところが、欽ちゃんはテレビへの熱い情熱を持って
生きていた。
欽ちゃんの視聴率の数字へのこだわりが半端ない。
数字を上げるために何をするべきかが、体に染み込んでいる。
それはかつて30%の視聴率を上げた経験からくるのものだろう。
そして、挑戦した結果を誰かのせいにすることなく、謙虚に反省する潔さ。
さらに、めげずに再び挑戦する姿勢。
70歳ですよ。
凄いとしか言葉が見つからない。
この映画はうちの県での上映映画館は僅か1館だけ。
しかも、私が見た回の観客は10人程。
これが世間の欽ちゃんへの関心度だろうけれど、
この映画で欽ちゃんの情熱を知ったからには、
いつか、また、欽ちゃんの番組が高い視聴率を取る日が来ることを願わずにはいられない。