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降霊会 血塗られた女子寮評論(2)
世界にあまたいる女優の中で5本の指に入る世界史に残る方を名乗るとはおぞましい厚顔無恥とはこの事かと... 女子の寄宿舎って聖子ちゃんの『秘密の花園』ではないけど、覗いてみたくなるのと同じように、そのガルボを名乗る恥知らずぶりの同時性が、メインキャラのJK、カミーユをアラサーであるウォーターハウスが演じているところが、暗いフーダニット・ミステリーにマッチしているとでも言いたいげに聞こえる!? いくら西欧のJKが大人びて見えても限界もあろうに? それはともかく...
推理小説のサブジャンル、フーダニットと言ったけれども飾り気のない殺人ミステリー映画も瞬殺で二人いる犯人の一人が分かり、もう一人は、後付け感があるのでどうでもよくなる。
外国船員が伝えた日本のこっくりさんしかり、ウィジャボードって、強い考えや感情に応えて自分たちが無意識で動作をしてしまう「イデオモーター効果」になぞらえて、ウィジャボードがその効果を介して機能することは、科学者によって心霊現象とは何ら関係がないことは大昔に検証されている。おバカ映画『スレイヤー 7日目の煉獄』でも同じように扱われたウィジャボード... それに右にならえって!?
しかも、ボードを故意に動かすくだりは机の下から磁石を携帯に乗せて行ったと言ってたけど、4㎝以上はある厚みのある机を通せる磁力って... 何か?
戦時中の日本軍統治下の韓国のスリラー『京城学校 消えた少女たち』やポートレイト・フォトでは似ても似つかないアナソフィア・ロブが映画の中ではどことなくウォーターハウスと似ていた『ダーク・スクール』なんてのも女子寄宿学校を舞台にしていたけれども本作も含めて、二作との共時性は、転校生が主人公であることがあげられる... それと映画自体はどれもこれもあまり評価としたら芳しくはない。
最後は期待通りの... 誰が期待しているのかはわからないにしても『秘密の花園』よろしく、作中匂わせていたLGBTの関係をラストで見せるあたり、映画の終わり方としたら最低なものとなっている。低レベルの脚本を書き続けていたサイモン・バレットが監督をするって、たかが知れている。失礼、辛辣すぎて
全体的にバランスが良く一作品としてしっかり楽しめました。
脇を固めるエラ=レイ・スミスとイナンナ・サーキスが良い演技してました。
何か語るとネタバレ系になってしまいますが、
途中ベットの下の靴は何だったんだろう?と気になりました。
単品作品として見て損は無いと思います。